わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

獅子口その3

2009年11月04日 | 日記・エッセイ・コラム

Sisi_05

獅子口も作業開始から約1ヶ月ほどたった。さすがに1ヶ月ともなるとだいぶその姿が見えてくる。もっとも、彫り込みはまだ十分ではないからその凹凸も深くはなく、まだまだ表面的だが、その形は十分伝わっていると思う。基準線の部分をマーカーで書き込んでいるから見やすいかな。

これからの作業は、歯をきちんと削り出すこと、眼をもっと深く彫ること、鼻の形をきれいにすることなどで、今よりさらに細かい作業になる。しかも時間もかかり大変だ。能面の本に載っている写真を見ながら彫っていくわけだが、写真の平面から立体面を彫り上げていく課程はなかなか難しい。常に彫刻刀を入れる位置を確認し、表面の高さを測りながら彫っていくのだが、正面からの形と横からの形を考えて、その部位の位置を決める必要があり、このあたりが経験を必要とするところだ。

能面彫り10年選手といえども細心の注意を払い、作業を進めているが、それでも本の写真とはだいぶ違っているところが、素人の趣味範囲なのだろう。とにかく、完成予定にまだ2ヶ月もありことだし、慌てることもなくゆっくりと時間をかけて完成にこぎつけばいいのだ。できあがった面をなでながら「紅白歌合戦」でも見るかな・・・・なーんて。