わいはまいね 能面三昧

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選挙なるもの その3

2007年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

選挙の話その3である。写真はない。

今回の選挙は全くのローカルであり、特に目玉となる事例はない。6月3日に行われた「知事選挙」が終わってやれやれとしていたところ、17日には「市長選挙」「市議会議員補欠選挙」が同時に行われたのだ。

幸いと言おうか情けないと言おうか、市長選は対抗馬がなく全くの一人選挙になり、結局は無投票で決まったことから、投票そのものをやらないことになった。だが、市議補欠選挙は3人予定のところ、4人が立候補したために選挙が行われた。ここで一人が止めて3人だけ立候補していれば、選挙そのものがなくなり、市としては大変な経費節約になったのだがね。

一週間の選挙戦の末に投票が行われたが、特に混乱もなく、大方の予想通りの結果となったようで、選挙後の騒ぎも起きていない。各陣営も選挙違反などの違法行為はなかったのだろう。

さて、私は例のごとく「投票立会人」として、当日の朝6時半から選挙投票所に出向き、会場設定の手伝いをしながら、夜8時まで投票をしに来る市民を見守っていた。

投票所には投票を支援する係5名と監督1名(市役所職員)。それに投票立会人(地域住民)が3名の計9名で一カ所の投票所を担当した。7時になり、長い一日がはじまる。

7時前に来て、開始時刻と同時に投票する人は、投票箱が空っぽなのを確認して署名することになっている。今回も地域の暇人が署名した。これに味を占めて毎回来るのかな?

来場者はぼちぼちである。各係も手持ちぶたさの時間が多い。一日を通して見たら、連続して投票に来た時間帯が午後5時から6時半の間だった。この日は好天に恵まれた日曜日だったから、昼間は出かけて、夕方帰ってきてから投票に来た人も多かったかも知れないし、仕事が終わって来た人もいるだろう。それでも、わざわざ投票に来るという気持ちは大切にしたいものだ。

さて、投票も無事に終わり、開票作業は1時間ちょっとで終了した。午後10時過ぎには結果が公表されて当選者も発表されたから、早いほうだろう。これが本選挙であればもっと時間がかかるし、途中経過が発表される都度、各陣営はやきもきしている。その時間が面白いと言えば面白いのだが、立候補者にとっては胃の痛くなる時間なのだ。

今回は補欠選挙だから、胃が痛くなる前に当落が決まってしまった。

長い時間にいろいろな話をしたところ、次のような意見の一致があった。

1 投票できる時間を午後8時までする必要はないのではないか。前のように午後6時まででも十分ではないか。

2 これは投票率を上げるために時間延長したものだが、実際に6時過ぎに来る人は全体からみてもわずかなものだ。

3 午後8時まで受け付けていると思えば、安心して遅く来ているそぶりが見える。

4 もし当日の午後6時まで投票できないとしても、期日前投票が簡単に出来るようになったので、その方が時間の自由がきくため、効率がよいのでは。

5 延長された2時間のために開票作業が深夜になり、それに要する人件費がかさむ。これが全国の市町村に及ぼすと考えれば、その費用は膨大になろう。まして国政選挙となれば報道関連も含め、影響は甚大である。税金の無駄遣いを排除する社会情勢に反する行為ではないか。

などなど。「不在者投票」の時代は手続きも面倒で行く気もしなかったが、今なら実に簡単に「期日前投票」が出来るから、投票日の夜遅くにしか投票が出来ない人々は、有権者のほんの一部、0.何パーセント程度ではないか・・・などと言う結論に達したのだ。

来月の参議院選挙投票日が1週間繰り下げになり、29日に変更になった。22日をめどに諸準備をしていた各市町村が、日程が変更になったことによる悪影響が問題になってきた。投票所の確保、開票所の確保、印刷してしまった選挙関連のポスター、各種用紙類からはじまって、あらゆるところにその影響が出てきたようだ。それらの経費も膨大であり、まさしく税金の無駄遣いと言える。

まあ、それらが商売の元になる連中や業者がいることも事実だから、全国的に見れば経済的な効果がないとは言えないものの、税金が使われる事に変わりはないので、何かすっきりしない気分である。