わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

能面その5

2007年06月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog080 表面に「胡分」を塗ったところ。胡分は石膏の粉のようなもので、数ミリの細かい固まりのままで売られている。前回紹介した用具の中に、箱に入ったものがあるが、それが胡分だ。

これを適量乳鉢に取りだして、黄土色や金茶色の岩絵の具を混ぜてすりつぶし、ある程度の「年寄り色」を出す。これに膠(にかわ)液を入れてとろとろになるまで攪拌し、筆で塗りやすい程度に薄める。ちょうどペイントに水やシンナーを入れて薄める感覚だ。

それを平筆に付けて面の表に塗っていく。一度塗って乾燥させ、更に塗って乾燥させる。次に200番程度の紙ヤスリで全面を磨き、凹凸を無くする。その作業を数回から10回程やると良い・・と先生は言うのだが、実際塗って乾燥させると、ある程度厚さが出てくるから、あまり数を多く塗ると、厚くなりすぎて具合が悪い。

したがって、3~5回も塗ればOKのようで、個人的にはそのぐらいで止めている。紙ヤスリであまりこすると、下地の木肌が出てしまい、これも具合が悪いから、木肌が出ないように、しかも0.2mm位の厚さで平均に塗られているのがよい。このあたりが微妙なので、なかなか難しいのだ。写真ではまだでこぼこが見えるので、もう少し慎重に紙ヤスリを使った方がよいのだが。

続きは20日の教室で教わるから、次回の紹介はその後になる。