KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

コタン コロ カムイ

2014-03-07 12:16:05 | アイヌつれづれ(about Ainu)

すみません。

シマフクロウの話になると、黙っていられないスタッフSです。

 

昨日に続き、

シマフクロウの話におつきあいくださいm(_ _)m

 

シマフクロウのシマとは、

“縞”模様…ではなく、北海道という“島”という意味なんですよ。

みなさん、ご存じでしたか?

 

先住民族アイヌの人たちは、

「コタン コロ カムイ」(集落の守り神)と呼びます。

(地域によっては、「モシリコロ カムイ/大地を守る神」とも)

 

自然界の動物や植物、気象現象など、

あらゆるものをカムイと崇めてきたアイヌの人たちは、

その優位に順番など付けませんが、

ツートップだけは暗黙の了解で決まっています。

 

シマフクロウとヒグマ(「キムンカムイ」)です。

 

圧倒的な存在感に加え、

真っ暗闇でも目や耳がきくシマフクロウは、

アイヌの人たちが寝静まったあとの集落を、

しっかりどっしり見守ってくれるのです。

 

昔は道内各地で姿を見ることができたといいますが、

住む森がなくなり、エサとなる魚が住む川がなくなりつつある今、

道東を中心に140羽ほどしか生息していないとみられています。

 

人間と絶妙な距離を保ちながら暮らしていたであろうようすは、

もはや想像するしかできないわけで、

つくづくその時代がうらやましくてなりません。

 

ところで。

北海道の民芸品店では木彫りのフクロウが多く並んでいます。

 2種類あるって、ご存じでしたか?

 

頭にツノみたいなものが立っているのは、シマフクロウ。

耳のような羽毛(羽角)を表しています。

 一方、頭の部分がツルンとしているのが、エゾフクロウ。

 

興味があったら、見比べてみてはいかがでしょうか?

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 

 


PV講習会

2014-03-06 11:06:55 | 出来事(Happening)

摩周・屈斜路パークボランティアの講習会が、

釧路湿原野生生物保護センターで行われました。

 

猛禽類医学研究所の渡邊有希子獣医師に講師をお願いし、

「道内の希少猛禽類の現状について」

聞かせていただきました。

 

現在、日本国内で希少種に指定されている鳥類は38種。

北海道では、そのうちの13種を見ることができます。

38分の13。

大自然が多く残るといわれている北海道で、

この数字を多いと感じるか、少ないと感じるか-。

そんな問いかけから、渡邊医師の話は始まりました。

 

傷つき、収容されてくるオオワシやオジロワシ、

シマフクロウを治療しながら、

そのほとんどが人為的な理由であることに、やりきれなさを抱きながら、

言葉として話すことができない彼らからのメッセージを

なんとか受け止めようとしている日々-。

 

治療室のICUの中では、

前日に運び込まれてきたばかりという鉛中毒のオジロワシが、

見るからに荒々しい呼吸を繰り返しながら、

でも、懸命に生きていました。

(残念ながら、この後、力尽きてしまったそうです)

 

屋外の大型フライングゲージの中では、

リハビリ中の猛禽類が。

彼らに、囲われたゲージは似合わないですよね。

1日も早く、大空を悠々と舞ってもらいたいと願わずにはいられません。

 

最後に、

シマフクロウの“ちび”が私たちの前に姿を見せてくれました。

 

2011年、

設置している巣箱の中で生育異常が認められたヒナが保護されました。

 

その後、生まれつきの神経障害も発覚し、

野生復帰は困難と判断されました。

 

その代わり、

ちびは親善大使として活躍しています。

 

ぜひ、下記HPをご覧になってください。

http://www.irbj.net/index.html

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 


ひな祭り

2014-03-03 15:35:46 | 館内の様子(about Eco-Museum)

 

本日。3月3日。

『桃の節句』になります。

 

ひな祭りは女の子の無事な成長と厄除けを

願う行事と言われています。

ひっそりとカウンターの上に座っているのは

お内裏様とお雛様です。

 

桃の節句で飾る菱餅が3色なのには理由があるそうです。

(諸説あるようですが、その一つを…)

上の紅色が『桃の花』

まん中の白は『雪』

下の緑は『草』

『桃の花が咲き始め、残雪の下には緑が芽吹く』

と、ひな祭りの時期の情景を現しているそうです。

 

北海道は残雪どころか

まだまだ雪の季節はつづくのですが(^_^;)

今日は気にせず、ひな祭りです♪

 

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 

 


2Fギャラリー・写真展開催中!

2014-03-01 10:01:31 | 館内の様子(about Eco-Museum)

自然の中の生き物たちの

命と営みを写真によって記録していこうという願いのもと、

一般社団法人自然公園財団が主催している「野生動物写真コンテスト」

http://www.bes.or.jp/

第5回・平成24年度の入賞作品展が川湯EMC2Fギャラリーで開催されています。

【期間】4月30日(水)まで

【時間】3月は9:00~16:00(毎週水曜日休館)

     4月は8:00~17:00(毎週水曜日休館)

 

ぜひ、全国各地の豊かな自然の中で生きる野生動物の姿を

ご覧ください。

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川湯エコミュージアムセンター  http://www6.marimo.or.jp/k_emc/