KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

シマフクロウ勉強会

2014-05-11 17:30:25 | イベント(Event)

環境省 釧路自然環境事務所主催の

阿寒国立公園指定80周年記念

「シマフクロウ勉強会~森の番人シマフクロウと共に生きるためには?~」がきょう、

屈斜路ウォータースポーツ交流公園で行われました。

お話してくださったのは、

釧路湿原野生生物保護センター(釧路市北斗)内にある猛禽類医学研究所の

渡辺獣医師と丸山研究員です。

 

今や絶滅危惧種となってしまったシマフクロウですが、

それこそ屈斜路を含めたこのあたりの地域が国立公園として指定されたころは、

シマフクロウの気配が感じられたと、地元の長老は言っています。

 

今から30年ほど前、

形式的とはいえ75年ぶりに先住民族アイヌの人たちによる伝統儀式

「シマフクロウのイオマンテ」が行われたのも、ここ屈斜路の地です。

 

会場には、

次の時代を担う子供たちも大勢来てくれていました。

 

「なぜ、シマフクロウの数が減ってしまったのか」

「どうすればシマフクロウや他の希少猛禽類の数を増やすことができるのか」

ちょっとムズカシイ内容だったかもしれませんが、

みんな真剣に話を聞いてくれていました。

 

その後、親善大使であるシマフクロウの「ちび」が登場!

子どもたちは最初、口をぽかーんと開けたまま。

目の前にホンモノのシマフクロウがいることが信じられないみたいでした。

が、瞬く間に会場の空気は一変し、

アイドルタレント並みの人気です。

大人たちも一瞬にしてハートをつかまれたようで、

さながら記者会見みたくなってしまいました…笑

 

 当たり前の話ですが、

シマフクロウが目の前にいるというのは、自然ではありません。

 

ちびは、

先天性疾患のため野生復帰が困難とされ、

新たな生き方として親善大使を任されたシマフクロウなのです。

シマフクロウのちびを間近に観察できるということの“意味”を、

時間が経ってからでもいいので、

気づいてもらえたらうれしいな、と思いました。

観察した後に行われたクイズでは、

みんな元気に答えていたし…

シマフクロウに対して自分たちでできることは何だろう?

ということにも考えを巡らせていて…

 

「1人が10人ずつ、シマフクロウのことを話してPRしていく!」とお互いで約束し合って、

勉強会は終了しました。

 

ありがとう、ちび!

 

それにしても、

「北海道にはシマフクロウがいるということをもっともっと広めて、

佐渡のトキと同じくらいの知名度にしたい」と話す渡辺獣医師が、

ちびを見つめるまなざしは、母親そのもの。

 

そういえば今日は、母の日ですね。

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川湯エコミュージアムセンター   http://www6.marimo.or.jp/k_emc/

 

 

 

 


自然ふれあい行事「春の野鳥 探鳥観察会」

2014-05-11 17:15:26 | イベント(Event)

阿寒国立公園指定80周年記念

川湯エコミュージアムセンターの自然ふれあい行事

「春の野鳥 探鳥観察会」が和琴半島で行われました。

 

朝6時30分の段階では、

ふか~い霧に覆われていた屈斜路湖ですが、

集合時間にはすっきりと晴れ渡り、

絶好のバードウオッチング日和となりました♪

 

講師を務めてくださったのは、

摩周・屈斜路パークボランティアでも活躍していただいている、

日本野鳥の会釧路支部長の黒沢信道さん。

「こういった野鳥の観察会に参加するのが初めてか、

まだあまり回数を重ねていない人は、ぜひ自分が気になる鳥を見つけてほしい。

回数を重ねている人は、きょうは何種類の鳥を見つけられるか挑戦してみてください」ということで。

まずは双眼鏡について、

使い方や使用時における注意点などを丁寧に説明してくださいました。

 

「とにかく、どんどん質問してください」という黒沢さんの心強い言葉で、

野鳥探しがスタート!

 

みんなで耳を澄まして鳥の声を聞き…

フィールドスコープや双眼鏡で鳥の姿を観察し…

「どうもこのあたりで巣を作りたいような動きをしているので、早めに退散しましょう」という話もあったりして、

野鳥観察初心者でも心掛けるポイントやコツなどを、

さりげなく教えてくださいました。

きょう確認できたのは、

キンクロハジロ、キジバト、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、キバシリ、ヤマガラなど

計25種類。

黒沢さん、本当にありがとうございました!

 

さて。

弟子屈町内でもいよいよ、エゾヤマザクラの花が開き始めました。

 

植物もミズバショウやエゾエンゴサク、

エンレイソウはつぼみを持ち、

オオウバユリも葉を伸ばし始めています。

 

皆さんも、ぜひ

いろんな角度から阿寒国立公園の自然と触れ合ってみてくださいね!

 

次回の自然ふれあい行事は6月22日(日)

硫黄山麓のつつじヶ原をフィールドに予定しています。

HPでもお知らせしますので、チェックしてみてください。

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