神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

エンガ堀支流3

2015-08-21 06:46:44 | 千川用水5

 「村内に溜池三箇所あり、一は字大谷口にありて面積千三百九十六坪、二は字向原にありて面積三百九十坪、共に字山崎向原の用水となる、三は字小竹に在り、面積七十坪許、浅間神社の後に當り昔より同社の御手洗と稱へらる。」 大正7年(1918年)発行の「北豊島郡誌」にある、上板橋村の水利に関する一節です。最後の浅間神社の御手洗池が今回の小支流の水源と思われ、下掲「地形図」にも描かれています。なお、小竹は「新編武蔵風土記稿」にも収録された上板橋村の字ですが、戦後の練馬区成立時に、南隣の江古田町(旧江古田新田、現旭丘)と共に同区に移管されました。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和4年第三回修正測図) / 練馬」  上掲地図と同一場所、同一縮尺です。

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    1. 江古田駅近くの通りを越える右岸流で、その先は水路単独の狭い路地です。昨日UPの駅前からのショットは→ こちらです。

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    2. 路地は50mほどで行き止まりですが、「下水道台帳」によると、「公共溝渠(暗渠)」はさらに100mほど続いています。

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    3. 左岸流の先端の区画です。幅広道路の右手の歩道が車止めでガードされています。 

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    4. 正面奥で右手の歩道が途切れますが、そのあたりに、御手洗池はあったものと思われます。

 <江古田富士>  → 「東京近傍図」で、現江古田駅の北側に描かれた丸印が江古田の富士塚、通称江古田富士です。→ 浅間神社の境内にあって、社殿奥の茂みが江古田富士ですが、柵に囲まれていて立ち入ることはできません。正月三が日には一般公開されています。傍らの解説プレートによると、富士講の一つ、小竹丸祓講によって、天保10年(1839年)に築造されました。文化年間(1804~18年)との説もあるようです。高さ8m、直径30m、関東大震災で倒壊したのち復旧されました。国の重要有形民俗文化財に指定され、練馬区登録有形民俗文化財でもあります。