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「家族力」 山本一力

2018-06-06 | 読書

2002年、文芸春秋刊のエッセイ集。

話題は多岐にわたり、いずれも短文だけど、山本一力という直木賞作家のおおよそを知ることができた。作家になるための努力はとても大きなものだと思うが、ここではさらっと書いているだけ。

それよりも驚くのは結婚三回、前の二回のときは相手に学歴も年齢も嘘ついていたこと。嘘で始まった結婚は自分の女性関係で終わりを迎える。

小説書かなければただの破滅型の人、が、あれもこれも、結果としては書く肥やしになったことだろう。

さらに驚くのは現在の夫人の実家の経済的破綻の顛末。銀座の酒屋、相続で17億円を親族に渡し、銀行からの借金でビルを建てる計画は、直前になって融資が下りず、代わりにさらに高利のお金を借りることになり…とバブル経済がはじけるころの悲劇。

山本氏は借金を返すため、ビデオ制作会社を立ち上げ、高価な機材各種を買い、文芸作品の故郷を訪ねる作品を作って、図書館や学校に売り込む計画。

その作品は堀辰雄の追分、太宰治の津軽…うわぁ、これは売れんでしょうと思った。見たい人はごく少数、作品読んでる人もごく少数。近代文学の代表的作品、教養として読んでて悪くはないけど、読まなくても暮らしていけると開き直られればそれまで。辛いなあ。

その借金は返せたのだろうか。本が売れたので返せたのでしょう。きっと。そのくらい追い込まれないと小説って書けないのかもしれない。

著者の生い立ち、母子家庭も貧しさも、転職も離婚も、そして大借金もしないで済むならそれに越したことはない。しかし追い詰められた人が、力を振り絞って書こうと決めた時、予想外のパワーが出るのかもしれない。

作家は最後の職業という言い方がある。いろいろな業種を経験し、書きたい気持ちだけでやむにやまれず参入していく業界。もちろん学生時代に見いだされ、そのまま作家になる人もいるけれど、山本氏のように振幅の大きい人生も面白いのかも。

作品も機会を作って読みたいものです。


先日は実は弟も出ていました。台詞も一言だけいただきました。

大人の出演者に混じってはいポーズ。

目に化粧して髪も七三に分けて、我が家でちょこちょこ遊んでいる姿しか知らないので見違えました。

それにあんなに緊張している姿、初めて見ました。本人にはいい経験になったでしょう。大人になっても覚えているでしょうか。

こちらはオーディションの様子。

「**ちゃんが受からなければ誰が受かるのと思った」とお嫁ちゃんは嬉しそうだったけど、歌って踊ってきれいなドレス着て、人から可愛いと言われて、全部大好きなことなので本人は本望だったことでしょう。

これが人生の山場ではなく、これからの長い人生、もっともっといいことがたくさんあるからね。

ばあちゃんはいずれ居なくなるけど、そのあともいい人生を歩んでねと思ったことでした。

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