入学拒否

春日部共栄といえば、甲子園などにしばしば出てくる埼玉県の野球強豪高ですけれど、その付属中学校が刑事被告人 松本智頭夫(一審・死刑判決)の次男の入学を拒否したそうですね。
次男は入学試験には合格していたそうですけれど、その後で「松本被告の子と分かったので入学を辞退してほしい」という申出をしたのだとか。
次男側は「このような入学拒否は差別だ」として提訴も辞さない構えだとか配信記事には出ております。

難しい問題ですね～。
「子供に親の責任を負ういわれはない」のは確かなのですが、宗教家の子供となるとそうも言っていられないのも確かでしょう。
現実問題として、公安の観察がずっと続いていて、当事者以外の全国民に敵視されているにもかかわらず、教団自体はアーレフと名前を変えて存続していますし。
もちろん、戻る場所がないという側面もあるのでしょうけれど。
布教とかされたりすればどうしようと他の保護者の親が不安になるのも一理ある気はします。春日部共栄は私立校であるはずですから、他の親の意向を気にしたとしても、仕方のない部分もあるでしょうし。
おそらくは教師や学校関係者も怖いでしょうしねぇ。
自分が他の生徒の立場だったりしたら、やっぱり反対するかなぁと思います。

ただ、どこもかしこも入学拒否という事態になれば、結局この次男は教団しか頼るものがなくなってしまうのも事実でしょう。むしろ迫害意識が強まって、そのまま後継なんてことになってしまうのかも。
成人して、何らかの形で逮捕されたりした時に「やっぱりカエルの子カエルだった」なんて話になれば、それはそれで「何だかなぁ」と思ったりするかもしれません。

迷惑を受けない形で、何とか世間との接点をつなぐ方法があれば…
いっそどこぞの牧師が引き取ってくれたりはしないだろうか…
他の宗教施設に入ってもらうという手なんかがあればいい気もします。
ただ、現実問題としてこの次男の関係者が絶対反対という立場になるんでしょうけどね。となると、こうなる運命の下にあるということで納得してしまうしかないのか…
次男の人となりは知りませんが、仮に真人間になろうとしているのであれば、何となく気の毒な印象も受けます。

和光大に入学拒否された三女は裁判で30万かそこらの慰謝料を勝ち得たそうです。学校としてみれば、それだけ払ったとしてもイメージ維持のためにも拒否したいということなんでしょうかね。30万ならどうってことないでしょうし。

ただ、仕方ないことと思う一方、それが普通の刑事重犯の子供などにも適用されると、かえって治安などの面で問題になるのではないかなぁとも思います。