河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

簡易なCKC計測システム

2009-01-09 | CKCトリビア
平行四辺形理論を見いだした時、これまできれいに計測できるもののその意味が良く分からなかったCYBEX 6000でのCKC計測の解釈がすっきりとできて感動した。
それだけでなく、この理論を応用すれば簡易なCKC計測システムが作れそうに思えた。
そこで粘れば今頃は新しい何かができていたと思うのだが、他にもいくつも研究テーマを見つけたものだからいつのまにかそのままになってしまったのである。

昨年春から通信制の大学院ができて、特別な計測システムを持たない一般病院勤務の院生の研究指導を行うことになった。
調査研究であればあまり問題にならないが、私の指導を希望する人はCKCでの計測や運動指導をテーマにする人が多いので、何らかの計測システムを必要とする。
そこで、最近取り組み始めたのが一般家庭で使用されているデジタル体重計を計測に利用するというものであるが、この平行四辺形理論がこの計測に生かせるかもしれないと考えている。
体重計は計測面に対して垂直の力しか計測できないが、逆にある力の分力を計測したい時には設置の傾きを調整するだけで簡単に計測できるというようにも解釈できる。
架空の平行四辺形をデザインして架空のレバーアームに垂直の分力を計測できるように体重計を設置すれば、下肢3関節のモーメントの総和が求まるのではないかと考えられる。
あるいは、しっかりと出力できる設定で計測を行い、演算処理で補正をかけるという手法も良いかもしれない。
OKCの計測と比較すると複雑で直感的に理解しづらいのが欠点だが、本質的に下肢の出力は足部の蹴る力ではなくて関節のモーメントで評価しなければ意味がない。
これは多くの人が誤解していることだが、CKCでは膝関節が伸展位に近いほど強い力で蹴ることができるが、関節のモーメントで見た場合、伸展位ではモーメントアームが小さくてモーメント自体はさほど大きくないのである。
実際には屈曲位の時の方が大きなモーメントを発揮できる。
最大の関節モーメントを発揮できる角度は何度かと言うことになるが、それはCYBEX 6000でのCKC計測値が示してくれている。
やはりOKCと同じ膝関節屈曲60度あたりなのである。

ちなみに後日、ハムストリングの膝伸展作用については改めて記載するが、CKCの状況下では股関節角度にかかわらず膝関節屈曲角度60度まではハムストリングは膝伸筋として作用する。
膝関節の屈曲角度が深いとハムストリングは膝屈筋として作用するので、それらもモーメント発揮には少なからず関係していると考えられる。
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