河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

円高の思い出

2010-08-18 | 旅行記
8月11日、円は1ドル84円台という15年ぶりの高値を記録した。
これまでの円の最高値は1995年4月につけた1ドル79円75銭である。
今回の円高は、これまでの最高値を上回るかもしれないと言われている。

1995年4月というのは私にとっては忘れられない年である。
ちょうど1年間のアメリカ留学を終えて帰国した時だからだ。
その前年度から円高がどんどん進行し、アメリカ留学中は円高の恩恵を受けたが、困ったのが帰国直前にそれまで乗っていた車2台を売って得たドルをどうするかという問題だった。
帰国間近になって円高がさらに進行し、日本にドルを持って帰っても損をするのは目に見えていた。
結局、アメリカで買い物をして日本に持って帰った方が得かもしれないと思い、それまで倹約生活を送ってきたのがいきなり買い物三昧の放蕩生活を送ることになってしまった。
冷静に考えれば、あわててドルを使わなくてもアメリカの銀行にそのまま預けておいて、円安になった頃に引き出せば良かったのだが、アメリカ土産をたんまり買い込んでの帰国というのも悪いものではなかった。
そんなことができるのもアメリカに住んでいればこそだからだ。
たとえば日本に帰れば入手できないかもしれないと思ったのは、アーメタルで作られた食器である。
ボルチモアからずっと北にあがってペンシルバニア州のランカスターまでドライブして大量に購入した。
ランカスターはアーミッシュという人たちの街として有名である。
アーミッシュの人たちは宗教上の理由で文明の発達にとらわれず、ずっと昔のスタイルを守って生活していて、私達から見ると驚くほど素朴な生活をしている。
「大草原の小さな家」のような生活と言えば分かるだろうか。
今でも車を使わずに馬車で生活しているのである。
その人達が作った生活用品が、「アーミッシュの工芸品」としてこのあたりの名物になっているのだが、素朴な木製家具や、アーメタルという金属製の器などが有名だ。
ボルチモアからランカスターへは高速道路で1時間半くらいの距離で、アーメタルの工場直売のお店があった。
そこで購入した食器の大半はお土産にしてお世話になった方にあげてしまったが、今でもいくつかは手元に残っている。
年数を経ても今でも十分使用に耐え一生ものである。

今回の円高は、日本の財政が破綻しかかっているにもかかわらず、他に買うものがないと言う理由で円が買われているものだが、いったいいつまで続くのだろうか。
このままでは輸出産業は大変なことになる。
というか、国内でものを作ってもだめなので、ますます国外に製造業が出ていき産業の空洞化が進行して景気が悪くなる。

普通に日本国内だけで生活していると円高と言っても何も変わらないが、マクロで考えると大変な事態なのだ。
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