河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

アメリカ学会出張に行くことにしたら物価に驚く

2013-12-17 | 大学
今年は補助金申請から始まり、補助金の執行で1年が終わろうとしている。

大学教員としては研究も行わなくてはいったい何のために大学に所属しているか分からないので、一大決心をして来年3月にアメリカ整形外科基礎学会(ORS)に出張することにした。
ORSは以前は研究費がなくても自腹で必ず参加していた国際学会であり、私はこの学会で発表することを目標に研究に励んでいた。
開催時期が年度末で、講義もなくちょうど参加しやすかったのである。
ところがいつしか大学の役職に就き、年度末でも会議でつぶれるようになり、国際学会には行けなくなってきた。

過去5年くらいは海外へはどこにも行っていない。
パスポートはほとんどスタンプが押されていないままである。

これではだんだん研究しないろくでもない教員になってしまいそうでますます元気がなくなってきた。

今回のORSの会期はちょうど出張するには最適で、3月の中旬で卒業式の前である。
今年から始まった科研費の研究計画でも、国際学会で発表することにしていた。
しかも今年のORSは60周年の記念すべき学会である。

これはどうしても行かなくてはならないと言う気持ちになってきた。

そこで、ORSのホームページを見てみると、タイミング良く『Call for Late Breaking Poster Abstracts! 』というこれまでにはなかった演題募集が掲載されているではないか。

締切はDecember 16, 2013 (5pm Central Time)で、この1週間、空いた時間をみつけて一生懸命abstractを書いた。
登録には30ドルの支払いが必要なのだとか。

登録しても採択されるのはきっと少数だと思うので、不採択の可能性の方が大きい。

しかし、ここは頑張りどころである。
不採択だろうが何だろうがもう行くしかない。

国際学会で海外出張するにはもう一つクリアしなければならないことがある。
それは学内規定による海外渡航審査である。

ただ、春休み期間中の科研費の出張で許可が下りないとも思えない。

もう、気持ちは完全に行くつもりなのだが、ホテルの予約をしようとして、その料金に驚いた。
学会場のホテルが、日本の旅行業者で宿泊を予約しようとすると1泊5万円もするのである。
周辺の安いホテルを調べてもらっても1泊2万円はくだらない。
郊外のモーテルならもっと安いが、アメリカではレンタカーを予約しなくては利用できず、余計高くつく。

しばらく海外出張しない間に、日本の物価はデフレで下がったのに対して、アメリカの物価は20年前に比較して60パーセントも上昇したのだそうだ。
為替相場は現在は1ドル103円くらいで、以前私が留学していた頃とそんなに変わらない。

日本に住んでいると物価は上がらないものと勘違いするが、アメリカではインフレがいつの間にか進行していたのである。
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