河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

生体医工学会(ナノメディシン)

2007-04-28 | 研究・講演
今回の学会は受け身の参加で、いろいろ悪条件が重なり睡眠が十分取れずに参加したため集中力が続かなかった。
それでもはるばる仙台まで出てきたのだから何かつかんで帰ろうと思って参加したのが『ナノメディシン研究会』の専門別研究会の発表であった。
何気なく聞き始めたのだが、これは文句なくおもしろかった。
いったいいつになったらこのような技術が臨床で応用されるようになるのか分からないが、いずれ癌を克服したり寿命を延長したりすることが人間の技術で可能になるのかもしれないと思えた。

ナノメディシンの定義は以下のようなものである。
『生命の根源に迫るナノレベルにおける技術と認識をもって、根本的な疾病発生の制御・予防、精緻な無侵襲検査・診断、患者固有の状態にあった精密な根治療法、そして生命体の新生や創生をも行い、無病化、長寿化、不死化を狙う医科学技術である。』

たまたま新聞を斜め読みしていたら、東京大学と日本化薬という会社が協力して、ナノメディシンの技術で抗ガン剤を狙ったガン細胞に送り込む仕組みを完成させつつあるという記事に気づいた。
日本は成熟期に入り、めぼしい所はお隣の中国に全部さらわれようとしているが、このような新しい産業が次代の日本を支えてくれるかもしれないと思った。
コメント
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