あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

夢枕獏原作・岡野玲子作「陰陽師3 六合」を読んで

2019-11-10 11:31:10 | Weblog


照る日曇る日第1308回



本巻では「黒川主」と「鬼やらい」の2作を収めているが、前作におけるヒロイン綾子の性的エクスタシーの表現が凄絶なり。「黒川主」に変身した獺が美女を犯して相思相愛の関係になるのだが、両者が繰り広げる妖艶で隠微な世界は、岡野玲子以外に描きだせるとは思えない。

「鬼やらい」では方相氏の造形が、文字通り鬼面人を驚かせる。

ところで文中で、安倍清明は「那智の滝は巨大な女子のくぼなのさ」と博雅に教えるのだが、古来そおいう言い伝えがあるのだろうか。



   三万の「天皇陛下万歳」の赤子の叫びに耳を疑う 蝶人

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神奈川県立近代美術館鎌倉別... | トップ | 鎌倉市鏑木清方記念美術館で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事