川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の巨人たち:菱田 春草

2009-11-22 17:42:50 | 美の番組紹介
「美の巨人たち:菱田 春草」


あの横山大観をして、「春草の方がずっとうまい。」と言わしめた。
「菱田 春草」とはどんな人物なのか。

本日の一枚は、そんな春草の一枚「落葉」

参考:落葉

六組一舟の屏風。
それは物悲しく染める地面の枯葉、切なさや儚さ感じさせる枯葉の木々
葉脈の虫食いの跡まで描かれた、それでいて抑制された濃淡と巧みな遠近感
を持ち合わせた一枚の風景画。

日本画の理想を求めて春草が到達した世界
そこには圧倒的な描写力と人生の晩節をこめた落葉に託した何か。
36歳で夭折した春草の人生を写さずに入られない。

元々、長野の武家の次男に生まれ、7歳でその画才を認められて
大観・下村などと肩を並べて日本画の新境地を目指す。
「寡婦と孤児」では反戦と家族愛をモチーフに当時のご時世を批判
しながらも、岡倉鉄心に認められて、日本美術界の本道を突き進む。
輪郭を持たない色彩や湿度と大気をつかむ努力を重ね続ける。

大観との欧米外遊では、日本画とは何かを突き詰めつづけた。

帰国後、腎臓病から目を患い、代々木の地で養生を重ねる。
毎日の散歩の中から、見出したのが自然の美しさと描く喜び。
束の間の回復は春草へ最後のチャンスを与える為であるかのように。

洋画の遠近感を取り入れ、輪郭線を使い分け、雑木林の静粛さを
見事に描ききった。
日本画でもない、洋画でもない新たな画風を生み出した。
一つの風景を5つの絵で描く珍しい試みがなされている。
未完の一枚、地面を切り、空間を省略し、無限の世界を
日本人の頭で考えた日本画を描こうとしていたようだ。

「落葉」著者の運命を知る人には物悲しく見えるかもしれないが、
描き出された若木の生命感は人生の晩節と生命の躍動の予兆を
一枚に描く、まさに雑木林の世界ならぬ生と死の生命の根源を
描き出したような感動がある。
余白が無を生み出し、無は生を生み出す。

大観はもう一言春草について語る。
「春草が生きていたら、僕の絵はもっと進んでいただろう。」
なんと言う褒め言葉であろうか。
横山大観と菱田春草。
大観を魅了した春草の絵を見てみませんか。

菱田春草 (新潮日本美術文庫)
尾崎 正明
新潮社

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話は変わるが、自分の顔は人生のキャンパス。
女性が顔を作ることに懸命ですが、
実は男性も考えるべきかも知れない。
肌の張りやくすみに対し敏感になるべきかも知れない。
「年輪を重ねる」ことが男性には美徳とされるが、
実はあれは本心ではないと感じるが、いかに。
政治家は利用しているらしい(笑)

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