多摩川サイクリングロードの車窓から

関東からの日帰りビワイチ

 とってもよくわかるあらすじ

 成瀬は天下を取りにいくを読んだら琵琶湖を見たくなったのでビワイチをやってきました





 滋賀県のうち、面積の26%・存在感の95%を占める琵琶湖は、言うまでもなく日本一の湖です。それを一周する「ビワイチ」は自転車乗りにとってメジャーなチャレンジですが、関東人にとっては距離の壁があって少々ハードルが高いものとなっています。宿泊するのも面倒ですし。

 しかしよく見ると、朝イチの新幹線に乗れば8時過ぎに米原に着くし、


 そして東京に戻れる最終便は21時43分発です。


 つまり米原駅に13時間40分以内に戻れば日帰りが可能で、輪行の準備などを差し引いても12時間半くらいは走っていられます。
 ビワイチのコースは200kmほどありますが大きな山があるわけじゃないし、信号も少ないはず。それだけ時間があれば十分行けるでしょう。



 というわけで早速やってまいりました。米原駅は琵琶湖にほど近い場所にあるので、ビワイチコースはすぐそこです。


 ごらんよ、これが海だよ。じゃなくて琵琶湖だよ

 ここから琵琶湖一周、200kmの道のりが始まります。







 しばらく北に向けて走り米原・長浜の市街地を抜けると、福井との県境をなす山々が近づいてきました。平坦なビワイチの中で唯一と言っていい山岳地帯です。
 この辺りは日本でも有数の豪雪地帯で、伊吹山では1927年に11m82cmという積雪世界記録を樹立しています。どうやって測ったんだろ

 なおビワイチを走る方向は反時計回りが圧倒的におすすめです。湖の近くを走れますし、コース沿いに青い線が描かれているのでこれをなぞっていけば迷うこともありません。たまに途切れたり消えたりしてるけどな!



 北岸の山岳地帯に入り、賤ケ岳を登っていきます。羽柴秀吉柴田勝家が争った賤ケ岳の戦いの舞台なので、聞き覚えのある方も多いでしょう。


 といっても、高低差50mくらいのプチクライムなのであっという間に終わってしまいました。それしか登ってない割に、トンネルはなかなか風格を感じさせてくれます。


 トンネルの先には見晴らしの良い高台があり琵琶湖を見下ろすことができます。
 つい先日の大河ドラマで、まひろ(紫式部)父子が京から越前に赴任するのに琵琶湖を船で渡るシーンがありましたが、この辺りで船を降りて峠を越えていったのでしょうか。

 そしてここから先は西岸を南下していきます。










 冒頭の「成瀬は天下を取りにいく」は西武大津店の閉店から物語が始まります。その跡地がビワイチコースにほど近いので寄り道してみたのですが、既にクソデカマンションが建っていました。

 そしてこの辺りはほぼ琵琶湖の南端です。瀬田の唐橋を渡って東岸に抜けるのが定番コースですが、寄り道したいところがあったのでもうちょっと南に進むことにしました。


 この瀬田川洗堰は琵琶湖唯一の流出河川である瀬田川をせき止めることができる設備で、琵琶湖の水、止めたろかとはすなわちここを閉じることを意味します。
 まあよく知られている通り、この堰は国の管理下にあるので滋賀県が勝手に閉じることはできないし、閉じたら閉じたで琵琶湖畔に広がる市街地のかなりの部分が水没してしまうので滋賀県本人が大ダメージを受けてしまいます。

 ということはわかったうえで、一度ちゃんと見ておきたかった。



 それでは改めまして、ビワイチを再開することにしましょう。
 東岸にはこの瀬田の唐橋を渡っていきます。この橋は1979年に出来たものですが、ここは古代より京から東に向かうための要衝でした。そのため何度も戦場となり、架け替えがされています。


 そんな歴史ある橋から、本日のラストスパートが始まります。あとはひたすら北上して米原を目指すのみ!





 ゴールまであと一息、さすがにだいぶ日が傾いてきましたが明るいうちにゴールできそうです。
 21時過ぎまで新幹線があると言っても、真っ暗な中を走るのはやはりイヤですからね。



 程なくして米原駅近くのスタート地点に戻ってきました。所要時間は10時間弱でした。

 日帰りでもビワイチは十分可能であることが証明できましたが、いささか慌ただしい旅程だったことも否めません。寄り道もほとんどできなかったし、写真も雑だし。
 ゆっくり見て回ろうとすれば、やはり一泊しないときついのでしょうね。


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