◆◇◆『勉強のルール』西口正(にしぐち・ただし)著(明日香出版社)より◆◇◆
塾の先生が教える、子どものやる気が出る101のルール!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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⑤どうすれば解決できるかを考えよう
人間誰しも失敗もすれば、間違うこともあります。
しかし、失敗したり、間違ったり、難しい問題が起こったとき、どのように対応するかでその人の評価は決まります。
つらいとき、悲しいときは誰でも、逃げ出したい気持ちになるものです。
逃げたり、誰かに責任を押し付けたりすることは簡単ですが、問題は解決しません。
逃げたり、誰かに責任を押しつけたりすれば、その場はそれでいいかもしれません。
しかし、自分の意識の底には「私は逃げたズルイ人間」「私は責任を押しつけた無責任な人間」という罪の意識が強く残ります。
そして、その罪の意識は一生消えずに残ります。
それよりも真正面から立ち向かって、どうすればいいのかを考えましょう。
ふだんからこのように考えていると、問題を解決する能力やものごとを判断する力が自然に身につきます。
そして、不平不満、否定的な言葉はなるべく使わないように心がけましょう。
後ろ向きの言葉を多く使う人のまわりには人は集まりませんが、前向きな言葉を多く使う人のまわりには、吸い寄せられる人が集まってくるものです。
そうして、まわりから信頼され、応援されて、難しい問題も解決の方向に向うのです。
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「ソリューション・フォーカス」を知っていますか?
脳をプラスに働かせるやり方です。
『本当は怖い脳科学』(米山公啓〔よねやま・きみひろ〕監修 イースト・プレス)を読みました。
そこに、詳しく説明がありましたよ。
以下、少しみてみましょう。
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この手法では、問題の原因はひとまず無視される。
代わりにうまくいっている点に注目して、そこから「どうすればよりよい状況が達成できるか」を考える。
マイナス要因を分析するのではなく、プラスになることを伸ばすのだ。
実際、仕事でのミスの原因を探すと、多くの場合は特定の人の責任か、部署や社内全体の問題ということになる。
しかし犯人捜しをしたからといって問題が消えてなくなるわけではない。
それなら犯人捜しの労力を、状況改善のために振り分ける方がよほど建設的だ。
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仕事でのミスでなく、仕事での売上減のことだとします。
私も残念ながら経験がありますね。
「売上が上がらないのは、オマエのせい」と言われることです★
やはり、上の職位の人間、上司、そこから言われます。
上の職位の人間は、さらに上の職位の人間に言われていると思います。
さらに上の職位の人間は、もうひとつ上の職位の人間に・・・。
結論は、上手くいかないことがあると・・・。
それは、下の職位の人間に回ってくるということです★
弱い立場の人間に、しわ寄せがくると。
人間、「自分のせいではない」と思うと安心できますからね。
積極的に誰かのせいにして、自分の心の安定を手に入れているわけです。
まあ、どこにでもある光景ではありますが・・・。
私は過去、同僚との人間関係では、あまり悩みませんでしたが・・・。
このオカシな上司の理論には、怒りが湧いていましたね。
転職の理由は、それが大きく絡んでいる気がします。
もちろん、下の職位の人間のせいもあるでしょう。
でも、イチバンの理由は、トップの戦略・戦術ミスだと思います。
小さい組織ほど、その割合が高いものです。
戦略は、企画や商品開発などだとします。
戦術は、それをどうやって売っていくかだとします。
売上減なのは、それがズレていることがほとんどだと思います。
ズレたままで「現場が頑張っていないからだ!」となるわけです。
私の経験だと、やはり現場は頑張っている印象があります。
でも、その頑張りが、うまく成果につながらないわけです。
それはやはり、トップのやり方がズレているからです。
水を沸騰させて、天ぷらを揚げようとしても揚がりません。
ズレたものをズレたままどんなに頑張っても、うまくいきません★
成果を出す方法(戦略・戦術)は、トップが考える。
それに従って、現場がキッチリと働く。
これだと、基本的にはうまくいくのでは・・・と思います。
モチロン、その「成果を出す方法」を見つけるのが大変なのですが★
そんなわけで、犯人捜しよりも、成果の出る方法を考えたいものです。
それには、マイナス面よりもプラス面を考えていくことですね。
私も「誰か・何か」のせいにしないで、状況改善に努めます☆
「不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする」
(ピーター・ドラッカー Peter Ferdinand Drucker オーストリア生まれの経営学者・社会学者)