ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

口蹄疫と「いただきます」

2010-06-11 | 教室日記

口蹄疫(こうていえき)の感染が拡大していますね。

100608の新聞記事では「『忘れまい』レンズ向けた」がありました。
大きい写真で、農場にて子豚が合計10頭以上、並んで息絶えています。
あまり目にしないシーンなので、とても印象に残りました。

写真の子豚は薄いピンク色で、とてもキレイなんですよね。
横たわっている写真からは、血などは見られません。
それでいて、やっぱり生命感はありません。

なにか、フィギュアのような・・・。

「生まれたばかりの子豚が血の泡を吐いて次々と死んでいく」
「ひずめに水疱(すいほう)ができて立てない豚」
「口の中がかゆいのか、鉄製のさくをかんで暴れる豚」

新聞記事には、豚の様子が書かれていました。

農家の人は「人間のために命をくれてありがとう」と。
人間の都合で、勝手に育てて、勝手に殺して、勝手に食べて
今度は、人間の都合で、勝手に殺処分して・・・。

「人間」には、モチロン私も入っています。

人間は、他の命をもらいながら生きていると。
そもそも、そんな罪深い存在なのですね。
何か食べて生きているだけでも、ありがたいなあと。

今週、中2の国語読解問題を勉強していたときのこと。
ちょうど、食事の「いただきます」が話題になっている文章でした。

「いただきます」は、普段誰に言っていますか?

作ってくれた人に対して
用意してくれた人に対して
ご馳走してくれた人に対して

・・・おそらく、この3つが多いでしょうね。

ただ、1人で食事をするときに、この言葉が出たら・・・。
「これから口に入れる食べ物に対する感謝の気持ちが強い」
このように書かれていました。

この感覚は、子どもには難しいかもしれませんね。
私も子どもの頃は、こんなこと考えていませんでした。
だから、こんな話をしても完全に理解するのは難しいかも★

でも、先ほどの大きい写真は、雄弁に語りかけますよね。
ただただ死んでいく子豚の写真・・・。
今週は教室で、この写真を見せましたよ。

子どもは、声は上がりますが、コメントは出ず・・・。

なるべく好き嫌いなく、おいしく、残さず、感謝して・・・。
食事をしてくれればと思います。
それが多くの子どもに伝われば、子豚も無駄死にでなくなるかも。

まあ、それも人間の(私の)勝手な考え方ですよね。
人間は(私は)、多くの命をもらって生きている存在です。
この写真のことを忘れず、感謝して食事をいただきます。

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