口蹄疫(こうていえき)の感染が拡大していますね。
100608の新聞記事では「『忘れまい』レンズ向けた」がありました。
大きい写真で、農場にて子豚が合計10頭以上、並んで息絶えています。
あまり目にしないシーンなので、とても印象に残りました。
写真の子豚は薄いピンク色で、とてもキレイなんですよね。
横たわっている写真からは、血などは見られません。
それでいて、やっぱり生命感はありません。
なにか、フィギュアのような・・・。
● 「生まれたばかりの子豚が血の泡を吐いて次々と死んでいく」
● 「ひずめに水疱(すいほう)ができて立てない豚」
● 「口の中がかゆいのか、鉄製のさくをかんで暴れる豚」
新聞記事には、豚の様子が書かれていました。
農家の人は「人間のために命をくれてありがとう」と。
人間の都合で、勝手に育てて、勝手に殺して、勝手に食べて
今度は、人間の都合で、勝手に殺処分して・・・。
「人間」には、モチロン私も入っています。
人間は、他の命をもらいながら生きていると。
そもそも、そんな罪深い存在なのですね。
何か食べて生きているだけでも、ありがたいなあと。
今週、中2の国語読解問題を勉強していたときのこと。
ちょうど、食事の「いただきます」が話題になっている文章でした。
「いただきます」は、普段誰に言っていますか?
● 作ってくれた人に対して
● 用意してくれた人に対して
● ご馳走してくれた人に対して
・・・おそらく、この3つが多いでしょうね。
ただ、1人で食事をするときに、この言葉が出たら・・・。
「これから口に入れる食べ物に対する感謝の気持ちが強い」
このように書かれていました。
この感覚は、子どもには難しいかもしれませんね。
私も子どもの頃は、こんなこと考えていませんでした。
だから、こんな話をしても完全に理解するのは難しいかも★
でも、先ほどの大きい写真は、雄弁に語りかけますよね。
ただただ死んでいく子豚の写真・・・。
今週は教室で、この写真を見せましたよ。
子どもは、声は上がりますが、コメントは出ず・・・。
なるべく好き嫌いなく、おいしく、残さず、感謝して・・・。
食事をしてくれればと思います。
それが多くの子どもに伝われば、子豚も無駄死にでなくなるかも。
まあ、それも人間の(私の)勝手な考え方ですよね。
人間は(私は)、多くの命をもらって生きている存在です。
この写真のことを忘れず、感謝して食事をいただきます。