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埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

埼玉県入試フォーラム2018レポ(4)

2018-06-13 | 勉強コラム

写真は、埼玉県・さいたま市、浦和コルソです。

180605、第14回、埼玉県入試フォーラム2018に出席しました。

会場は、埼玉県、浦和コルソ7階の浦和コルソホール。
主催は、NPO埼玉教育ネット。
参加者は、100人以上はいたでしょうか。

NPO埼玉教育ネットの公式HPは、↓をクリック。
http://www.s-k-net.jp/

講演してくれる先生は3人です。

● 河合孝允さん(駒込中学校高等学校 校長)
● 岩佐桂一さん(岩佐教育研究所)
● 梅野弘之さん(『高校進学ガイド』編集長)

各講演の、気になったところを紹介します。

3人目、梅野弘之さんの講演です。

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● 埼玉県の私立中学校、定員が充足しているのは、平成29年度入試の7校から、平成30年度入試は11校になった。

● 埼玉県の私立中学校、平成30年度入試の募集人員は、総計で3,578人、入学予定が3,089人。全体で約500人不足している。埼玉県の小6が約60,000人いるとすると、1%が600人。各小学校の小6、1%程度で募集人員が埋まることになる。

● 埼玉県の私立中は、パイの奪い合いから新市場の開拓をするといい。それには、私立中の努力と塾の努力が必要。公立小学校への広報活動を考えるといいかも。

● 埼玉県高校入試、学力層の構造変化について。昭和モデルは? 平成モデルは? 新元号モデルは?
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埼玉県高校入試、学力層の構造変化について。

3つのモデルとして、わかりやすく説明していました。
梅野さんの作った表から、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
表を文章化しているので、ザックリ気味になっています。

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◆ 昭和モデルは?

埼玉県公立高校は、上位から下位まで。
埼玉県私立高校は、中位から下位。
東京都内私立高校は、主に上位。

◆ 平成モデルは?

埼玉県公立高校は、上位から下位まで。
埼玉県私立高校は、上位から中位。
東京都内私立は、主に上位。

◆ 新元号モデルは?

埼玉県公立高校は、上位と下位の2極化。
埼玉県私立高校は、上位から中位。
東京都内私立高校は、主に上位。
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さて、新元号モデルは、もちろん予想となりますが・・・。
各高校の受験する学力層が変わってきましたね。

埼玉県公立高校は、「上から下までまんべんなく」だったのが・・・。
中位層が減り、上位層と下位層、2極化するだろうと。

2極化する根拠もありますよね。
それは、2017年度入試から、入試問題(数英)が2つに分かれましたから。
学力検査問題(標準問題)と学校選択問題(発展問題)の導入です。

上位層は、上位の中でより深く勉強をします。
さらに、上位校に行きたい子どもは多いので・・・。
倍率がしっかり、たとえば1.5倍などで出て、競争になります。

いつの時代も上位層は鍛えられて、学力が高いのかなと思います。

下位層は、倍率1倍以下、もしくは1倍未満の公立高校を狙います。
それは下位校になりがちで、だから競争がありません。
偏差値で見ると、10年間で徐々に落ちていっているように思います。

下位層は、より下位に近づいていくのかもしれません。

これで、2極化が目に見えて現れてきそうです★

ただし、前回の記事で書きましたが・・・。
埼玉県公立高校の統合再編計画も始まります。

倍率の低い下位校が姿を消すようなことが多ければ・・・。
下位層を受け入れる高校が、グッと減ってくるような気もします。
倍率が1倍くらいの、中位層を受け入れる公立高校に流れるのか。

そうすると、中位校の倍率は少し上がりますが・・・。
下位層の受験数が増えても、理論的には偏差値は上がりません。
中位層は、そのまま安心しているかもしれませんね。

ところで、公立高校は私立高校のように・・・。
入学した瞬間から、大学入試を強く意識させられることは少ないかと。
私立高校とは、違うメリットがあると思います。

● 好きな部活に熱中できる
● 校則も比較的厳しくない
● 自分の時間を好きに使える

公立高校の子どもでも、ある程度の学力や意識があれば・・・。
たとえば、部活の終わった高3の夏から予備校に行き、大学受験をする。
それでも、志望校にしっかり現役で合格している話も聞きます。

学力(偏差値)的には、ある程度以上の公立高校の子どもとなりますが。
それは中学校時代でも、ある程度以上の学力だったということです。

公立高校にも私立高校にも、メリット、デメリットがあります。
よく調べて、話を聞いて、説明会にも参加して、選んでほしいです。
最終的には、自分の学力と相談して選ぶことになりますが★

だから、できる限り、どの高校でも選べるように・・・。
日々の勉強に取り組んで、学力を上げておいてほしいですね☆

↑写真は、浦和コルソホール、講演前の様子です。

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