◆◇◆『「自分の言葉」で人を動かす』小暮太一〔こぐれ・たいち〕著(文響社)◆◇◆
「あなたの言葉に、吸引力、説得力、影響力が宿る!」
はじめは、私が共感した、もしくは紹介したい内容の要約です。
次にアビット新白岡校からの補足となります。
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④「ありがとう」と喜ばれる自然な褒め方で人を褒めたい
人を褒める際に難しいのは、次の2点だ。
ひとつは、「どこを、どういう表現で褒めるか」。
そしてもうひとつは、「それをどう伝えるか」。
誉め言葉を面と向かって相手に伝えられるかどうか?
これも難しいところだ。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ」
これは、大戦中の日本海軍・山本五十六氏の言葉だ。
戦時中の軍隊では上官の命令は絶対のはず。
そんな「絶対」の環境においても・・・。
「褒めなければ人は動かない」と言っていることに注目だ。
戦時中ですらその状態なのだから・・・。
現代の平和な環境では、なおさらということになる。
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上の文章では、2つの点に気をつけろとありますね。
ひとつめは「どこを、どういう表現で褒めるか」。
これは、具体的な事例を盛り込むことでしょう。
たとえば、定期テストの学年順位が、前回よりも30番上がったとします。
これは、褒めやすいですよね。
「30番上がる人なんて、見たことないよ。すごいね。今回はテスト前に、けっこう勉強してたもんな~」
・・・という感じになります。
このようにできなければ・・・。
褒めるのではなく「認める」という手もあります。
「定期テストの順位が30番上がったんだね」
・・・という感じになります。
無理に褒めようとしなくても・・・。
相手の成果を認めて、それを伝えています。
相手は、「ああ、わかってくれているんだな」と思うでしょう。
2つめは、「直接でなければ、どう褒めるか」。
これは、「~と○○さんが言っていたよ」が効果的です。
自分の主観ではなく、客観的な事実だからです。
「塾の先生が、『30番も上がるなんて見たことない、すごいですね』って言ってたよ」
・・・という感じになります。
この2つを頭に入れておくと、人を褒めやすくなるでしょう。
私は仕事柄、ひとつめだけでやっていることが多いです。
具体的な事例は、けっこうあるものです。
勉強の特別な成果だけを見なくてもいいのです。
● 「いつも時間通りに来ているね」
● 「提出物が早いね」
● 「前よりはできるようになったね」
● 「いつも一通り宿題はやってくるね」
● 「休まないよね」
・・・などもあります。
褒めることは、どんな子どもでも万能に使えて・・・。
子どもを100%動かせるとは限りません。
ただ、人を褒める際の2つの点は覚えておきたいですね☆
「成果も出ていないのに、ほめられるかって? ほめないから、成果が出ないのだ」
(トム・ピーターズ Tom Peters アメリカの経営コンサルタント)
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