◆◇◆『「自分の言葉」で人を動かす』小暮太一〔こぐれ・たいち〕著(文響社)◆◇◆
「あなたの言葉に、吸引力、説得力、影響力が宿る!」
はじめは、私が共感した、もしくは紹介したい内容の要約です。
次にアビット新白岡校からの補足となります。
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②「教えたいことは、なんでもいい」「不正解はない」
日本の教育は、「与えられた問題に対して、正解を出すための教育」だ。
学校では常に“正解”を出すことが求められてきた。
その結果、自分の意見や考えという正解がないものに対しても・・・。
「正しい答え」を言わなければいけないと思っている。
正解が見つからないと、何も言えなくなることもある。
大人でも、正解でないと恥ずかしいと思うことがある。
結局、何も言えない人が数多くいる。
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私は、集団指導の前に新聞記事を紹介することがあります。
子どもに紹介したいネタについてです。
そのときには、なるべく子どもに・・・。
「なんでだと思う?」と質問することにしています。
これは、“正解”のない質問のこともありますね。
たとえば、170728の新聞記事は、「延びる平均寿命 男女で世界2位」というもの。
日本は、「女性87.14歳、男性80.98歳」とあります。
そこで私が子どもに聞くのは・・・。
「なんで、男女でこんなに違うと思う?」ということです。
明確な理由などは記事に書いていませんし、“正解”はわかりません。
だから子どもは、何でも自分の考えを言えばいいと思うのですが・・・。
よくあるのが、「わかんない」ですね。
これは本当にわからないというのではなく・・・。
自分の頭で考えるのが面倒なようなのです。
反射のように「わかんない」と言っているような気もします。
別の場面では、ヘタすると自分のことを聞かれているのに・・・。
「わかんない」と言う子どももいます。
やはり、学力もさほど高くない子どもの場合が多いかも★
できる子どもは、私の意図を読み取っている感じがあります。
困りながらも、何かしら答えてくれることが多いです(忖度?)。
嬉しいことですね♪
現代は、「知識・技能」はあって当たり前。
「思考力・判断力・表現力」が求められています。
自分で考えること、自分で相手に伝わるように発言すること。
それこそが価値あるものと考えられているわけです。
学校も一方的な教え込みの授業から・・・。
アクティブラーニング(能動的な学習)に移行している部分もあります。
私も、本編の授業でないところは、“正解”のないものを題材にして・・・。
「考えさせる、自分の意見を言わせる」をしていきたいです☆
「思索を放棄することは、精神における破産宣告だ」
(アルベルト・シュヴァイツァー Albert Schweitzer ドイツ系の神学者・哲学者・医者・オルガニスト・音楽学者)
・・・次回へ続く。
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