◆◇◆『受験生が絶対使ってはいけない100の言葉』柏村真至〔かしむら・まさし〕、武田康〔たけだ・やすし〕、村田明彦〔むらた・あきひこ〕著(中経出版)より◆◇◆
あなたが発した言葉を一番聞いているのは、ほかの誰でもない、あなた自身です!
はじめは、私が共感した、もしくは紹介したい内容の要約です。
次にアビット新白岡校からの補足となります。
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⑧この解き方じゃダメですか?
教材にある模範解答よりも、自分の解き方にこだわる人がいる。
こだわっていると、いずれ壁にぶつかることになる。
柔道、空手、茶道などを習得するときは・・・。
「守・破・離」という3つのステップがある。
「守」は、すでにある型を徹底的に身につける。
「破」は、身につけた「型」を破って工夫する。
「離」は、さらに自由自在に対応していく。
勉強の最初は、まず「型」を徹底的に学ぶこと。
「型」を何度も反復練習すると・・・。
解法のバリエーションが増え、応用力もつく。
入試本番でも、迷わずスピーディーに解くことができる。
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中学生の数学を考えると、色々なやり方があっていいと思います。
むしろ、色々なやり方を知っているほうがよいかなと思うくらいです。
考え方の幅が広いということですからね。
だから原則、このやり方で解かないとダメということはありません。
でもそれは、「正解するなら」という前提があります。
間違えるやり方に対して、色々なやり方があっていいとは言えません。
数学について。
「守・破・離」のうち「守」ができていない子どもは・・・。
3つのパターンがあります。
1つ目は、計算のやり方がルール通りでないパターンです。
たとえば、途中の式はカッコをつけなければいけないのに、つけないとか。
そうすると、プラス・マイナスが狂ってしまいます。
また、小学生の頃のやり方に固執している場合。
中学生なら、このやり方がいいのにというのが飲み込めないようです。
2つ目は、途中の式を書かないパターンです。
まず、単なる計算問題の場合です。
四則混合の計算は、途中の式を丁寧に書かないと・・・。
プラス・マイナスを間違えることが多いです。
また、分数の計算は、約分の式を丁寧に書くことですね。
3つ目は、文章問題の答え方がよくないパターンです。
文章問題にて、力技で筆算だけゴニョゴニョ書いても・・・。
偶然正解することはあります。
でも、考え方ややり方は身についていません。
やり方がわからないので、時間もかかります。
だから、次回に同じような問題が出ても・・・。
また一から力技で筆算をゴニョゴニョ・・・となります。
今度は、正解するとは限りませんね。
再現性がなく、効率的ではありません。
まず、正確な式の立て方、文章問題の「式の型」を覚えることですね。
3つのパターンで共通に必要なことは・・・。
学力ではなく「素直さ」のようなものです。
原則、高校生くらいまでの勉強では・・・。
素直さ、「守」の部分が大切だと思いますよ☆
「いきなり白紙に自分らしさを描くことはできない。塗り絵みたいにまねてなぞって学ぶしかないわけです。でも、どこかで絶対はみ出してしまう部分がある。それが自分の色、すなわち自分のオリジナリティーになる。特に他人の生き方や思考をなぞることで、『自分はこういうことを大事にする人間なんだ』ということが浮かび上がってきます」
(川村元気〔かわむら・げんき〕 映画プロデューサー、『電車男』『寄生獣』など、作家)
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