◆◇◆『18歳からの「夢を実現する人」のルール』本田篤嗣(ほんだ・あつし)著(総合法令出版)より◆◇◆
人生の早い時期に知っておきたい、思い通りの人生を歩むための術。
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③壁に向き合うための心構え
心構えの一つ目は、「壁はがんばっている人のもとにのみ、現れる」と知ることです。
壁は何かに一生懸命取り組んでいる人にだけやってくるものです。
手を抜いていたり、真剣にやっていなかったりしている人の前には現れないのです。
ということは、壁がやってくること、壁と向き合う機会を得ることは、必死で物事に取り組むあなただけの特権だということになります。
一生懸命やっているからこそやってきた壁なのですから、壁が現われたことに優越感を持ちましょう。
壁と向き合っていることを誇りに思いましょう。
二つ目の心構えは、「壁は成長の糧である」と知ることです。
壁は困難であり課題ですから、あなたにとってみればキライなもの、避けたいものかもしれません。
ですが、壁をプラスのものと捉えることができるなら、その方が良いに決まっています。
では、イヤなことを前向きに捉えるにはどうすればよいのでしょうか。
もちろん、無理に良いことだと思い込みなさいというわけではありません。
無理矢理でなくとも、プラスとして捉えられる要素は十分にあるのです。
それが、壁は成長の糧であるという事実です。
目の前にやってくる困難はあなたを成長させるための材料です。
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算数・数学で、難しい問題にあたったときのことです。
できない子どもは、まず壁を避けてしまいます。
「絶対ムリ」という感じですね。
私は、その子どもの学力を考えて・・・。
● 再度教える
● 前の内容に戻る
● いったん飛ばす
・・・などの判断をします。
また、できない子どもは、解答・解説を読んで・・・。
「なんでこの式と答えになるのか」と真剣に考えません。
だから質問もなく、「たぶん大丈夫」と言います。
ノートを見ると、文章題や図形の問題でも・・・。
答えだけが赤で書いてあり、終わりになっています。
式がありませんから、テストで出題されても解けないでしょうね★
壁に向き合っていないことになります。
ただ、そこまでやってあれば・・・。
私は「式から直してみて」と子どもを動かすことができます。
その繰り返しで、子どもが自ら動くようになるといいですよね。
できる子どもは、壁を楽しみます。
「少し悩むくらいの問題のほうが、おもしろい」という感じです。
難しい問題があり、解答・解説を見て直す場合でも、そうです。
「この部分が違っていた。直したらわかったから大丈夫」
間違えの理由をノートに書き込み、納得しています。
できる子どもは、「壁は成長の糧である」と。
無意識に感じ取っているのでしょうね☆
「いかなる種類や程度のものであっても、困難は君達に何かを与える。君達は、言うなれば、困難さを探しているのである。困難さが与えてくれるものには、価値があることを知っているからである」
(村上龍訳 リチャード・バック Richard Bach 『イリュージョン』より)
・・・次回へ続く。
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