◆◇◆『〈勝負脳〉の鍛え方』林成之(はやし・なりゆき)著(講談社現代新書)より◆◇◆
スポーツにビジネスに勉強に、勝てない脳を劇的に変える!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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⑤よい姿勢が勝利を呼ぶ
背筋を伸ばして竹刀を打ち込めとか、ゴルフスイングや野球のバッティングでは背骨を軸にせよとか、スキーのエッジングは腰を落とさず高い位置からかけろとか、卓球のボールは上体が起きないようにフットワークを使って打ち込めとか、腰のバランスを保って走れとか、姿勢に関してはさまざまなことがいわれています。
これらからみても、体の正中にある背骨がバランスの軸になることは間違いありません。
しかし、それを知っているだけでは、本当によい姿勢にはたどりつきません。
背骨のどこを意識し、どこを鍛えれば、よけいな力が入らず体のバランスが崩れない姿勢で運動ができるようになるのかを知らなくてはなりません。
自分では姿勢がよいと思っている読者は、試しに目を閉じて、同じ位置に着地するジャンプを十回続けてみてください。
目を開けたときに同じ位置に着地していなかったら、運動バランスの支点がずれています。
速足で歩くと疲れる人、大事なときに緊張して体が硬くなる人、椅子に腰掛けて話を聞いているとすぐに姿勢が崩れる人、人の話を持続して聞くことが苦手な人も運動バランスの姿勢が悪いことが多く、そういう人はどんなスポーツをやってもなかなか上達しません。
対して一流の運動選手は、立ち姿も運動中の姿勢も非常にきれいに見えるものです。
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『プレジデントFamily 11月号(2011年)』を読みました。
そこに、姿勢についての特集がありましたよ。
タイトルは「頭のいい子のテスト中の姿勢、しぐさをビデオ分析」です。
できる子どもの特徴は・・・。
①集中力が高く、姿勢はかなりの前傾に
②まばたきが少なく、キョロキョロしない
③足が動かない
④左手は用紙を平手でしっかり押さえる
⑤問題用紙より解答用紙に向き合う時間が長い
・・・などがありました。
③について、教室で見ることがありますね。
「つまらないな~」と思ったり、飽きてきたり・・・。
集中できなくなってくると、足が動くとのことです★
私も、声をかけるなど気をつけることがありそうです。
④についても、教室で見ることがあります。
左手はダラ~ンと下に垂れ下がっています。
右手だけで解答用紙を押さえながら、右手だけで文字を書いています。
当然、解答用紙が動く(ずれる)ので、字が書きにくいのです★
それでも、そのままの子どもはそのままですね。
私は、「左手で解答用紙を押さえて書いたら?」と言います。
両方とも、勉強が(あまり)できない子どもに見られる様子です。
玉川大学工学部主任教授、阿久津正大先生が解説してくれていますよ。
「テスト中の正しい姿勢を教えます」
①両腕を机におく
②筆記用具はペン先を手前に
③問題と解答用紙は横に置く
③について、教室で見ることがありますね。
できる子どもは、ノートの横に問題の書いてあるテキストを置きます。
問題とノートが近く、問題の写し間違えも少ないでしょう。
テキストをノートの上の位置に置くことにこだわる子どももいます。
その場合、テキストが机の下に落ちることもありますね。
当然、問題とノートが遠く、目の移動が大変でしょうね★
やはり、勉強が(あまり)できない子どもに見られる様子です。
私はノートの横にテキストを置くことを勧めています。
「しっかりと型を知っている人が型と違うことをやれば『型破り』と言われるが、型を知らない人なら『形無し』になる」
(二代目 市川猿翁〔にだいめ・いちかわ・えんおう〕 日本の俳優、演出家、歌舞伎役者)
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