2人目の講演者、岩佐教育研究所の岩佐桂一さんの話にて。
特に気になったことがありました。
● 入試問題は、まず問題を読み取る力から
● 公立中高一貫校、伊奈学園中学校の入試方法が変わる?
● 上位校の倍率が低下、安全志向
ひとつずつ見ていきましょう。
● 入試問題は、まず問題を読み取る力から
2012年度からの新しい学習指導要領の観点に・・・。
「思考力、判断力、表現力等を育む」がありますよね。
たしかに、これらが伸びればよいと思います。
ただ、埼玉県公立高校入試の問題を見てください。
やたらと、問題文が長いものもありますよね。
この長い問題文を読んで内容が理解できない限りは・・・。
「思考力、判断力、表現力」にたどり着かない気がします★
だから、まず「読解力」というのは納得ですよね。
「朝の10分間読書」などが定着してきたと思います。
小学生の頃から本を読む、漢字・言葉を覚えるなどして・・・。
難しい問題文を読みこなせるようにするのが先決だと思います。
● 公立中高一貫校、伊奈学園中学校の入試方法が変わる?
伊奈学園中の入試選抜方法です。
およそ1000人の志願者が、最初の抽選に望みます。
そこから抽選で、200人(毎年違う?)が選ばれます。
その200人が学力検査をして、80人が選ばれるというものです。
私は、2012年度入試用の伊奈学園中説明会に参加しました。
この入試選抜方法に対する話やアンケートがありましたね。
いくらかの保護者は、以下のように答えたと思います。
「抽選ではなく、誰でも学力検査を受けられるように」
せっかく志望していたのに、抽選で落選では悔いが残ると★
ただ、これにはデメリット(?)もあるかもしれません。
たとえば、入試問題が・・・。
市立浦和中学校(中高一貫校)のように難しくなるかも?
市立浦和中は、首都圏統一摸試の偏差値【SS】では・・・。
【SS 58】になっていますよ。
この【SS】だと、けっこうガチな中受の勉強が必要です★
高校の【SS】を考えると、伊奈学園中が・・・。
市立浦和中の入試問題と、同じレベルにはならないと思いますが。
果たして、どうなっていくのでしょうか。
● 上位校の倍率が低下、安全志向
2012年の5月です。
埼玉県のある私立高校の先生が、教室に来てくれました。
その先生の話では、併願入試の子どもの入学が減ったとのこと★
理由は、埼玉県公立高校の志願先変更が・・・。
平成24年度入試から、2回になったことを挙げていました。
どうしても公立高校に進学したい子どもは・・・。
自然と慎重になりますよね。
「自分の成績だと難しそうだから、1ランク下げておこう」と。
そんな感じで、公立高校の倍率が・・・。
「均(なら)されてしまった感」がありましたよね。
その結果、多くの子どもが公立高校に合格し進学すると。
でも、私立高校の先生とすると、公立高校に不合格の子ども・・・。
特に上位校に不合格の子どもは魅力があるのだと思います。
理由は、最後の最後まで勉強をしていて、学力が高いからです。
もちろん、私立単願入試の子どもの中にも・・・。
学力の高い子どもはいると思います。
でも多くは、単願ということで安心してしまっている感じも★
そんなわけで、埼玉県公立高校の2012年度からの入試制度は・・・。
私立高校にとっては、あまり歓迎できるものではなかったようです。
ただ、主役である子どもにとっては、いいことが多いと思いますよ♪
中でも、募集人数よりも合格人数を多く出すところなんて。
学力検査も1回になり、日程も遅くなったのがよいと思います。
悪いことは、入試問題が難しくなったことですが・・・。
これは、他のどんな子どもにとっても同じことですから。
より一層、普段の勉強に力を入れていくことで乗り越えましょう☆
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