「埼玉入試フォーラム 2010」、ひとり目の講演者、話の続きです。
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埼玉県の中3生は、公立高校が第一志望。
私立高校は、公立不合格のときの併願とすることが多い。
この大きな枠組みは変わらない。
以前の公立高校入試は、後期だけ1回の学力検査。
1回勝負、しかも1教科40点満点というヘンな点数。
これだと、当日のでき次第で、できる子どもも不合格になる。
ただしこれは、私立高校にとっては、うれしい入試制度。
なぜなら、併願で、できる子どもも入学してくれるから。
でも、平成22年度入試より、前期・後期で2回の学力検査あり。
しかも、1教科100点満点になった。
これだと、できない子どもがしっかり不合格になる。
2回も学力検査があり、しっかり試験されるため。
これは、私立高校にとっては、うれしくない入試制度。
なぜなら、併願で、できる子どもが入学してくれなくなるから。
平成24年度からは、公立高校入試が1回になる。
これは、私立高校にとっては、うれしい入試制度になる。
ただ、公立高校が第一志望、私立高校は併願の枠組みは変わらない。
私立高校のステイタス向上の方法は?
● 5教科入試の導入
● 確約なし、加点なし、学力検査の得点のみの入試の導入
まず、「5教科入試の導入」について。
大学入試でも、上位校は入試科目が多くなる。
いつまでも、3教科、2教科、1教科ではお手軽に見られてしまう。
次に「確約なし」について。
「単願」「確約出します」とやっていると、学力の向上が薄い。
すべてのコースではムリだと思うが・・・。
上位のコースでは、完全実力主義にしてみてはどうか。
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内容は、私立高校の側に立った話のようでしたね。
「公立高校の学力検査、1教科が40点満点」
これは、やっぱりヘンな点数だったようですね。
私も「上位層だと、差がつきにくいはずだけどなあ」と思っていました。
そして、私立高校からみると・・・。
併願で入学してくるのは、本当にできない子どもなのか?
それは、次回以降に考えます。
・・・次回は、2人目の講演者の話です。