私がタイに行き始めた頃は、各家には古びたバイクしかなく、車などは無く、
ファラン(白人)が持っていた、位だったが日本に帰国する頃は、
中古車であるが、ピックアップトラックが、殆どの家に見られるようになっていた。
住み始めた時、タイの物価は安いし、タイ人の日当は安いし、毎日仕事が有るわけで無いのに、
良く生活出来ると思ったものだ。
田舎で住み始めて大きな勘違いは、自分は金持ちでタイ人とは違い、
お金は少々使っても無くならなく、嫁の親族を助けてやっても、自分が困る事は無いと思ってしまうのだ。
その思いは日本人だけでなく、フアランも同じような失敗を犯し、
田舎町からいなくなっている。
外国人は注目されるし、タイ人とは違うと言う、変な自尊心が湧いてくるのだ。
タイに住んで居ても、日本と同じような生活がしたい。
車を買い電気製品をそろえるが、安物はすぐ壊れて又買い替えなくてはならない。
毎日が暇な日を過ごしていると、何か趣味を持ちたいと思う。
彼女が芝生を植えて芝を刈る機械が居る、タイの気候は暑いから直ぐ芝が伸びる。
草刈り機ではくたびれるから芝刈り機を買う。
それから日本では土地が狭いから、池などは作れないが、彼女が池を造ってくれる。
鯉を買う事にするが、タイでは鯉の値段が安いので、大量に池に鯉を入れると。
酸素不足か死んでしまう。酸素を送る機械を買ったのに駄目だった。
その後は金魚や、蘭などと、手を出したが、私が日本に帰って来て見れば、
ことごとく枯れたり死んでいた。
彼女は私は忙しく面倒を見る暇はないと言う。
だけど日本では実現できなかった、芝生の庭や、池の鯉や、日本では飼う事が出来ない。
家の軒先に金魚の池を造り、日本では見られない大きな金魚を飼育していた。
暖かいタイだからできる事だと思う。
話は少し脱線気味だと思うが、タイの魅力に自分を見失い事で有ると思う。