川辺の風景
田舎町で暮らしていると無性に腹が立つ事がある、この町は外国人が多く暮らす町とこの近辺では有名である、
反対に考えるのは昔は貧乏で、女は出稼ぎに出て行かなければ、食って生けない所でも有ったのだ。
ファランの家が建ち始めると、それを競う様に大きな立派な家が建って行く、
親たちは娘にバンコク等の町に働けに行けと進めて送り出す、うだつが上がらないタイ人男と別れて
子供は爺婆が引き受けて娘の仕送りで育てて行く。
運悪くファランを掴めなかった女は、イサーンの男と暮しはじめる、底辺同士の交わりだ、
運良くファランを掴んでも親兄弟親戚にたかられて、何時までも続くと思った幸運も、あっと言う間に逃げ去って行く。
町で金を掴んで放さないのは、中華系の商人だ、タイ人は軽蔑するが彼らの力には敵わない、
小さな町でも至る所に潜んでタイ人と言って、中華魂は忘れない。
昔は経済は中華系で政治はタイ人が行なうと、言う様なルールが出来ていたらしいが、
その後政治も経済も中華系に握られて、後は軍事クーデターしか無い事になった。
軍人が政権を取った方が政府の賄賂や、警察の取り締まりのピンはねも無いと喜んでいる庶民が多い、
タイに住んで改めて日本の良さも見えて来るが、又タイの人々の強かさを感じる事も有る。
タイは私に取っては外国で有る事は、3カ月の在留届のイミグレで改めて感じる。
ああ1年の半々を日本とタイで暮らせれば言う事は無いのであるが、先立つ物は金である。
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