勝手に映画評

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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ / The Founder

2017年07月30日 | 洋画(アメリカ系)
実話に基づく作品。世界最大のハンバーガーチェーン「マクドナルド」を、レイ・クロックがどの様にして作り上げていったのかを描いている。

事前にある程度知ってはいたけど、レイ、えげつない。サイテー。でもまぁ、ああ言う人物でなかったら、世界一のハンバーガーチェーンは作り上げられなかったんだろうけどね。そういう意味では、業種は違うけど、スティーブ・ジョブズも、作り出す製品は素晴らしいけど、一緒に仕事をしていく人間としては、最低・最悪であったと言うのは、偶然ではない。ある本で読んだんだけど、成功する人はサイコパスだと言う説もあるしね。

一方、本当の創業者であるマクドナルド兄弟は、立ち上げるまでは良かったけど、広げると言う役割には力不足だったと言う事なのかな。でも、あの1948年の時点で、いまのマクドナルドに繋がる時短方式を導き出していたのは、マクドナルド兄弟の功績。しかも、テニスコートで、シミュレーションを繰り返してキッチンレイアウトを作り出すと言うこだわりは凄い。そのこだわりが、規模拡大の足かせであったのは間違いではないと思う。だが、マクドナルド兄弟には、自分で広げていくような才覚も運も無かったと言うと身も蓋も無いが、逆に、窮地に陥ったレイには、何某かの幸運が巡ってきていたことも含め、運も実力のうちなのであろう。

気になったのは、マクドナルドは不動産事業であると言う事。そういう意味では、不動産をたくさん売り払ってしまってFC加盟店からの上りで暮らしていくようになってしまっている日本は、マクドナルドのコアコンピタンスを失っている気がするが?

折角マクドナルドを描いた映画なので、ランチはマクドナルドに行こうかと映画を見る前は思っていたけど、あまりにもレイがえげつないので、その計画は止めてしまいました(苦笑)

タイトル ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ / 原題 The Founder

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演 マイケル・キートン(レイ・クロック)、ニック・オファーマン(ディック・マクドナルド/弟)、ジョン・キャロル・リンチ(マック・マクドナルド/兄)、リンダ・カーデリニ(ジョーン・スミス)、パトリック・ウィルソン(ロリー・スミス)、B・J・ノバク(ハリー・ソナボーン)、ローラ・ダーン(エセル・クロック/レイの妻)、ジャスティン・ランデル・ブルック(フレッド・ターナー)、ケイト・ニーランド(ジューン・マルティーノ)


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