勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

マイレージ、マイライフ / Up In The Air

2010年03月22日 | 洋画(アメリカ系)
マイレージを貯めることに生きがいを感じているリストラ通告人のライアン・ビンガム。彼は一年の殆どを出張に出かけて過ごしているが、出張先でやはり出張族の女性アレックスと出会い、その場限りでの気軽な付き合いを続けている。彼の目標は1000万マイル貯めること。そんな彼に、大学を卒業したての新人ナタリーが、インターネットを介してのリストラ通告を行う改革案を策定し、ライアンの出張ライフにピリオドが・・・。

敏腕リストラ通告人ライアン・ビンガムを演じるのはジョージ・クルーニー。アメリカには、リストラ通告人という職業が有るんですね。そんな彼の前に現れた、新人がアナ・ケンドリックが演じるナタリー・キーナー。エリートがいきなり現れるというのは、アメリカには有りがちな話ですが、彼女もそんなエリートの一人です。ライアンとイイ感じの関係になるのがヴェラ・ファーミガ演じるアレックス・ゴーラン。アレックスもライアンと同じく出張族と言う設定です。

ナタリー発案のインターネットによるリストラ通告によって、ライアンの出張ライフが廃止に至ります。そのシーンを見ながら「リストラ通告人も会社員だし、リストラされ得るよなぁ。それが、このインターネット通告だったりして・・・。」などとシニカルな事を考えてしまいました。経済合理性を追求するのであれば、インターネット通告が非常に有効ですが、でもやっぱり、こう言う時は人の温かみというのが重要なんではないんですかね?

最後は何か、悲しい雰囲気になってしまいます。本当のアレックスを知り、1000万マイルと言う目標を達成し、愛と目標を失ってしまったライアンが、“人のつながり”の大切さを初めて気づくと言うことなんでしょうね。意外に、結構深い映画です。

ところで、マイルジャンキーですが、居るんですよね。どこかに行く事が目的ではなく、ただ飛行機に乗ってマイルを貯める事を目的としている人が。そう言う人は修行僧ともいわれます(苦笑)。もっともライアンは、仕事として飛行機に乗っているので、修行とは違いますが。私も近いとことはあるので、気持ちはわからなくはありません(爆)。

ゴールデングローブ賞:脚本賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞:脚本賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー:作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、ニューヨーク映画批評家協会賞:主演男優賞をそれぞれ授賞。

出張をテーマにした映画なので、アメリカン航空とヒルトンホテルとタイアップしています。

タイトル マイレージ、マイライフ / 原題 Up in the Air
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2009年/アメリカ
監督・脚本 ジェイソン・ライトマン
原作 ウォルター・キム
出演 ジョージ・クルーニー(ライアン・ビンガム)、ヴェラ・ファーミガ(アレックス・ゴーラン)、アナ・ケンドリック(ナタリー・キーナー)、ジェイソン・ベイトマン(クレイグ・グレゴリー)、ダニー・マクブライド(ジム・ミラー)、メラニー・リンスキー(ジュリー・ビンガム)

[2010/03/22]鑑賞・投稿


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2 コメント

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Unknown (vic)
2010-03-27 00:53:07
やっぱりモニター越しだと、言う方も言いやすいだろうと思いました。
言われる方は実感が掴めないんじゃないかな。
その分、会社や上司に対する怒りも感じにくいかな?とも思いました。

ナタリーの辞表が携帯メールだったというのも笑いました。
TBありがとうございました (シムウナ)
2010-04-04 20:05:55
TB有難うございました。
この映画観賞後に、思わず自分の重荷を
全て捨て去って、必要最小限の人間関係、
絆を深めたいと考えてしまいました。
現代社会に蔓延している問題を上手く物語に
反映していていました。

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