勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

八日目の蝉

2011年05月01日 | 邦画
角田光代のベストセラー『八日目の蝉』の映画化。同じように大ヒット小説が原作となっている、先日見た『阪急電車』とは全く違い、こちらは重い話がテーマになっています。今日は、5/1と言う事で、映画の日。混んでいました。

井上真央は、花男から一皮剥けたんじゃ無いですかね? 実際にどうやって撮ったのか知りませんが、セミヌード的な、かなり際どいシーンもありましたしね。影の感じる役を、上手く演じていたのではないかと思います。

って言うか、女性の年齢を話題にするのは失礼ですが、永作博美って、もう40なんですね。言われてみると、そう言う年齢にも見えますが、でもやっぱり、それほどの年齢には見えないですね。ビックリです。

注目なのが、小池栄子。20世紀少年の高須役と言い、今回の千草役と言い、ちょっとイキ気味な雰囲気を漂わせる人物を演じるのは、上手いですね。それと、千草は猫背で、あまり腕を動かさず歩くので、傍からみると変な歩き方な訳ですが、それを上手くこなしていました。

はまり役と言えば、無責任な男を演じさせたら右にでるものはいない劇団ひとり(失礼)。今回も、無責任な男を演じていました。

全般的には、少し冗長に感じてしまいました。恐らく、原作の要素を余すこと無く映像にしようとした弊害ではないかと思います。書物であれば、あれだけの要素を詰め込んでも、上手く表現できると思いますが、それをそのまま映像にすると、冗長に感じてしまうんですよね。もう少し言うと、恐らく、この作品で映像として描いて意味があるのは、恵理菜が、千草と共に自分の過去を辿る(自分探し?)旅以降ではないかと思うんですが、どうでしょうか? それ以前の話は、もっと簡潔に描いた方が話しが締まったと思います。逆に、実の両親と上手く付き合えないというところは、もう少し膨らませても良かったんでは無いでしょうか? 埋められない失った時間を表現すると言う意味では、実の親子の関係を描くしか無いと思うんですよね。

とか何だか言っておりますが、原作は読んだことはないんですが、結構面白いんだろうなぁと想像できました。ただ、映画としては、冗長になってしまったのが残念なポイントです。

タイトル 八日目の蝉
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2011年/日本
監督 成島出
原作 角田光代
出演 井上真央(秋山恵理菜/『薫』/リベカ)、永作博美(野々宮希和子/ルツ/恵理菜の誘拐犯・秋山丈博の不倫相手)、小池栄子(安藤千草)、森口瑤子(秋山恵津子/恵理菜の実の母)、田中哲司(秋山丈博/恵理菜の父)、市川実和子(沢田久美/エステル)、平田満(沢田雄三/久美の父)、風吹ジュン(沢田昌江/久美の母)、劇団ひとり(岸田/恵理菜の不倫相手)、余貴美子(エンゼル)

[2011/05/01]鑑賞・投稿
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映画的な・・・ (こまじぇ)
2011-05-15 08:25:10
 原作と比較することは余り意味のない事ですが、そこをあえて。薫の社会性の欠如と希和子を助ける最底辺の人々の部分は全面的にカットされています。この二つを同じ尺の中で、描き切れば、冗長さはなくなり傑作になったのにと思います。クライマックス、フェリー乗り場と写真館のシーンは映画的なあざとい演出で…
薫ちゃんが「ママ―!」泣き叫べば、普通の人は泣きますよね。

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