勝手に映画評

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KANO 1931海の向こうの甲子園 / KANO

2015年01月25日 | アジア映画
日本統治下の1931年、第17回全国中等学校優勝野球大会(現:全国高等学校野球選手権大会“夏の甲子園”)に台湾代表として初出場し、準優勝を飾った嘉義農林学校(嘉農)野球部の実話を描いた映画。

当時の時代背景の下、台湾映画であるにもかかわらず、セリフの殆どが日本語で描かれている。そういう意味では、台湾で制作した映画であるのにもかかわらず、台湾で上映するに際しては字幕が付いたということですよね?

史実との関わりについては、Wikipediaを参照してもらうとして、映画の事を。80年以上も前の事を描いた作品なので、撮影には苦労したと思われ、結構CGが多用されています。そのCGが、ちょっと微妙かな。日本映画でも、三丁目の夕日シリーズなどは、CGを多用して撮影されていますが、それと比較すると、ハッキリとCGを使用していると言う事がわかり、一弾落ちる感じ。ひところの昔に比べれば、全然素晴らしいCGなんですが、三丁目の夕日のCGを目にしていると、ちょっと非自然さが気になってしまいました。

あと、甲子園大会のシーン。あれは台湾の野球場でしょうか。外野のフェンス(?)がブロックに見えましたが、安全なんでしょうか?せっかくなので、甲子園で撮影すればよかったのに・・・と思いましたが、ワガママですかね?台湾での撮影も、冬に行われたようなので、甲子園は使えたと思います。ちょっともったいないですねぇ。

いきなり苦言を呈してしまいましたが、ここからは良い点。監督の「演技は(短期間で)教えられるが、野球は教えられない」と言う考えで、出演者は全て野球経験者になっています。主演の曹佑寧などは、U21野球ワールドカップに出場するほどの実力の持ち主らしいですね。

それと、甲子園大会とは直接関係のないと思われる嘉南大圳の事も描かれていますが、これは、嘉義の人たちにとっては、嘉農の活躍とともに大事な出来事なのかな。あるいは、嘉義と言えば嘉南大圳なのかもしれないですね。そうでなければ、ここまで描かないでしょうからね。

いろいろと調べてみると、この時に甲子園大会に出場した人たちは、その後も、野球に関わった人が多いようですね。ここで野球の面白さを知ったということでしょうか。

台湾で大ヒットした理由が判る気がします。3時間を超える長い作品ですが、楽しめました。

タイトル KANO 1931海の向こうの甲子園 / 原題 KANO
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/台湾
監督 馬志翔/マー・ジーシアン
出演 永瀬正敏(近藤兵太郎)、曹佑寧/ツァオ・ヨウニン(呉明捷、漢人/“あきら”、投手・4番)、陳勁宏/チェン・ジンホン(蘇正生、漢人/センター・2番)、張弘邑/チャン・ホンイー(平野保郎、漢名:羅保農、アミ族/レフト・1番)、鐘硯誠/ジョン・ヤンチェン(上松耕一、漢名:陳耕元、プユマ族/ショート・3番)、謝竣晟/シェ・ジュンチャン(東和一、漢名:藍徳和、アミ族/捕手・5番)、謝竣/シェ・ジュンジェ(真山卯一、漢名:拓弘山、アミ族/サード・6番)、大倉裕真(小里初雄、日本人/ファースト・7番)、飯田のえる(川原信男、日本人/セカンド・8番)、山室光太朗(福島又男、日本人/ライト・9番)、陳永欣/チェン・ヨンシン(劉蒼麟、漢人/控え投手)、周竣豪/チョウ・シュンハオ(崎山敏雄、日本人/控え選手)、鄭秉宏/チェン・ホンビン(大江光夫(架空の人物)、日本人/先輩、東の前任捕手)、蔡佑梵/ツァイ・ヨウフォン(斉藤公好(架空の人物)、日本人/先輩、呉の前任投手)、魏祈安/ウェイ・チーアン(呉波、漢人/後の呉昌征、日本帰化後は石井昌征)、坂井真紀(近藤カナヱ/兵太郎の妻)、大沢たかお(八田與一/嘉南大圳の設計技師)

[2015/01/25]鑑賞・投稿
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