勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

歓喜の歌(2007年)

2008年02月02日 | 邦画
大晦日のママさんコーラスグループのコンサートの会場予約がダブルブックされていた・・・と言うシチュエーションを描いたドタバタ劇の映画化。元々は、立川志の輔の新作落語。落語は、その時代時代の風刺や庶民の生活を描いたものなのですが、こう言う現代の市民生活も落語になるんですね。ミュージカルも映画になるんですから、落語も映画になっていいわけですね(笑)。

基本は、大晦日前日の一日の話。ジェットコースタームービーな筈なのですが、物語の最初の頃は、コンサートまでまだ一週間でもありそうな感じで、ゆっくりと時間が流れます。しかし、途中から話は急に進みだし、最後は大団円になるんですが、最初のたるんだ感じの進み方は気になりました。

映画のタイトル「歓喜の歌」とは、年末になると何故だか町の中に流れ出す交響曲第九番のこと。年末のコンサートだからねぇ。大晦日前日の話なので、当然冬の設定なのですが、実際の撮影は夏ごろに行われたので、猛暑の中、冬の設定の撮影には苦労したらしいです。

由紀さおりが、一方のコーラスグループの代表の役で出ていますが、由紀さおりと言えば姉の安田祥子。出ていました。劇中、セリフのあるシーンでは出てこないんですが、最後の合唱シーンで、由紀さおりの斜め後ろ辺りに立っていました。

安田成美が、もう一方のコーラスグループの代表役で出ていますが、10歳前後の子供がいる設定。彼女も、そう言う歳なんですねぇ。

別に感動するような物語ではないはずなのですが、最後の大団円に向かっては、ほのぼのと、そして、何となく感動します。細かい事を言えば、突っ込めそうなところはたくさんありますが、落語だと思って気楽に見ると良いと思います。

タイトル 歓喜の歌
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2007年/日本
監督・脚本 松岡錠司
原作 立川志の輔(新作落語「歓喜の歌」より)
出演 小林薫(飯塚正)、安田成美(五十嵐純子)、伊藤淳史(加藤俊輔)、由紀さおり(松尾みすず)、浅田美代子(飯塚さえ子)、田中哲司(北澤直樹)、藤田弓子(大田登紀子)、根岸季衣(塚田真由美)、光石研(五十嵐恒夫)、筒井道隆(「リフォーム大田」の客)、笹野高史(伊藤茂)、塩見三省(大河原勇)、渡辺美佐子(大河原フク)、立川志の輔(本人)

[2008/02/02]鑑賞・投稿