一昨日、友人の小原書店へ出向くと
今話題の「奇跡のリンゴ」映画化による特集コーナーがありました。
玉ちゃんに、勝浦は米検査の仕事をしているから、1冊読んでみたらと
すすめられたのが、「奇跡のリンゴ」で有名な木村さんが書いた
「リンゴが教えてくれたこと」でした。
久しぶりに、本を一気に読んでしまいました。
あまりにも有名なため、「奇跡のリンゴ」は読んでいませんでしたが、
この本は良かった。
読んだ後、ネットでいろいろ検索してみると、無農薬、無肥料についての
様々な意見もありましたが、そんな事はどうでもいい。
木村さんの人生に感動しました。
あの、前歯のない笑顔の秘密も・・・
収入のない時代(約10年近くリンゴの収穫ができなかった)の苦労が
あまりにも壮絶で、読む人を引き付けます。
特に、子供たちの学費や生活費が全くなくて、真冬の北海道での林業の仕事や、
弘前市内のキャバレーで働き、ホステスさんの力になろうとして、
間違ってやくざに声をかけてしまい、半殺しになり前歯をなくした話。
そして、それを支えた家族とのやり取りに、涙がこぼれました。
ネットを見る限り、無農薬、無肥料によるリンゴづくりにいろいろ言う人が
いるようですが、私にはどうでもいい事でした。
木村さんの信念、生きざまが素晴らしく、それを支えた家族に感動しました。
私の母の生まれは、鰺ヶ沢です。弘前から岩木山の美しいリンゴ畑を
こえて行く、日本海に面した美しい町です。母が元気なうちにこのリンゴ畑を
抜けて、お墓参りに行く楽しみができました。
母は、「じょっぱり」な人です。木村さんを支えた「じょっぱり」という言葉が
とても良い。
じゃじゃじゃが流行っていますが、次は「じょっぱり」か・・・