人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

新宿 末広亭 渡辺京二『逝きし世の面影』 半藤一利『永井荷風の昭和』etc.

2011-08-22 05:00:00 | Weblog

8月8日(月) 「ソ連対日参戦布告」(昭和20年)の日。(--66年前の8月9日、
ソ連は日ソ中立条約に違反して、満洲へ侵攻した。)「夏休み」を取って、夫婦で
新宿末広亭にでかけた。真夏日が続いている。かんかんと暑い。

過去、大阪の寄席は何回か行ったことがある(→こちら)が、新宿末広亭は生ま
れて初めてだ。

新宿末広亭は新宿3丁目にある。明治30(1897)年の創業。第二次大戦により
焼失したが、現在の建物は昭和21(1946)年に再建された、2階建ての木造建
築だ。定員は325名。11時40分ごろ寄席入りした時はせいぜい1階に半分ほど
の入りだったが、徐々に混み始め、ほどなく2階席まで大入り満員になった。

初めて行って知ったが、末広亭は「昼夜入れ替えなし」とのこと。入れ替えがない
のは全国でもここだけのようだ。さじき席があるのも末広亭だけだそうだ。

結局。昼の12時前から夜9時近くまで、腰が痛くなるほど楽しんだ。大阪は漫才
、東京は落語といわれるが、当日もほとんどが落語だった。(大人2,700円)

当日の演目は、例えば「芝浜」とか「子ほめ」とか「目黒のさんま」とか、あらかじ
め発表になっているわけでもなく、何が飛び出してくるか分からない。ほかの人
とよくかち合わないものだ。


<昼の部> ( )内のS・・は生年(昭和)を参考までに
まめ平
林家ぼたん(女性)・・・・・・林家こん平のお弟子さん。理科系の出身らしい。
ホンキートンク(漫才)
橘家文左衛門(S37)
三遊亭歌武蔵(S43)・・・・・・堂々たる体躯。元力士さんのようだ。
松旭斉美智 美登(奇術)
橘家円太郎(S37)
林家種平(S23)・・・・・・ベテランの味。傘の忘れ物。おもしろかった。種平、さん喬、
 南喬のお三人は「団塊の世代」。
仙三郎社中(太神楽)
柳家さん喬(S23)・・・・・・独特の語り口。せっかちとのんびりの話。
桂南喬(S22)・・・・・・これまたベテランの味。
わたる(漫談)[のいる こいるの代演]
柳家小団治(S19)・・・・・・中附高、中大卒。江戸時代、鹿を殺してしまったお話。
(お中入り)
三遊亭歌橘[木久蔵の代演](S51)
林家ペー(S16)・・・・・・ギター片手に。冒頭は前日亡くなったジョー山中の話。
鈴々舎馬桜(S24)・・・・・・まくらがおもしろし。
柳家小はん(S16)・・・・・・69歳。気を散らさない。
三増紋之助(曲ごま)・・・・・・江戸駒回し。
林家正蔵(S37)・・・・・・私などは「正蔵」というと先代の顔(彦六)が思い浮かぶが、
 「こぶ平」が正蔵を襲名したのは平成17(2005)年。もう6年前になる。当日も
 古典を披露したが、味わいがあってよかった。


<夜の部>
けい木
柳家花ん謝(S56)・・・・・・「メインディッシュはまだまだ、のんびりと聞き流してくだ
 さい」。
柳家小菊(俗曲/女性)・・・・・・都々逸(どどいつ)を歌い、語る。
柳家左竜(S45)
三遊亭吉窓(S32)
ホームラン(漫才)・・・・・・漫才29年目。
初音家左橋(S31)・・・・・・いい声。
三遊亭若円歌(S23)・・・・・・円歌師匠に話し方まで似ている。
林家正楽(紙切り)・・・・・・①線香花火、②皿屋敷、以下リクエスト--③世界地図、
 ④横綱土俵入り、⑤かき氷。見事なり!
柳家小満ん(S17)
川柳川柳(S6)・・・・・・御年(おんとし)80歳!おもしろかった!
(お中入り)
春風亭勢朝(S36)
すず風にゃん子 金魚(漫才)・・・・・・コンビ歴20年?
五街道雲助(S23)
柳家小さん(S22)
翁家勝丸(太神楽)
柳家花録(S46)・・・・・・人気絶頂。(5代目小さんの孫。)若者が年配に教えを乞う話。


昼夜すべておもしろく、8時間以上笑い続けだった。




伊勢丹交差点



末広亭






伊勢丹で深川めし弁当を購入


寄席ではお弁当が食べられる(持ち込み可) ただし、お酒はお断り






     *     *     *     *     *

8月9日(火) 平光清プロ野球元セ・リーグ審判副部長が肺がんのために亡くなっ
た。このブログでも過去に取り上げている。→こちら。(8月17日新聞発表)


8月13日(土) 散髪に行く(既報)。高校野球談議--審判の日当っていくらなん
でしょうね?アマだけどいくらか出るはずだよ。
散髪の手順は、①整髪(カット)、②襟元剃り、③シャンプー、④顔剃り、⑤仕上げ
だが、関西では①のあと、シェービングを先に済ませ、シャンプーが最後になる。

関西で面食らうのが、シャンプー後「はい、どうぞ」といわれて自分で顔を洗うこと
だ。24年前初めて関西に転勤し、東京出身の上司に明日は散髪に行ってきます
といったところ、「顔は自分で洗うんだからね」といわれてビックリした。実際そうだ
ったのはいうまでもない。関西の人にいわせたら、「(東京は)顔洗わないでどない
すんのん?」ということになるだろう。異文化はおもしろい。


8月15日(月) NHK総合「渡辺謙 アメリカを行く “9.11テロ”に立ち向かった
日系人」を観る。ノーマン・ミネタ元運輸長官の「信念と行動」に感動する。ノーマ
ン・ミネタ氏は戦時中の日系人強制収容所の経験者だった。


8月17日(水) YouTubeで北原謙二を聴く。「さよなら さよなら さよなら」(昭和
37年青春歌謡)と「宗右衛門ブルース」(昭和47年演歌)が同じ曲だとは知らなか
った~!!
北原謙二では「ふるさとのはなしをしよう」(伊野上のぼる作詞;キダ・タロー作曲)
がリバイバル・ヒットしているらしい。


8月18日(木) NHK BSプレミアム「証言 シベリア抑留 地獄の収容所から」を
観る。ソ連による「シベリア抑留」はポツダム宣言第9条「日本国軍隊は完全に武
装解除された後、各自の家庭に復帰し、平和的かつ生産的に生活できる」に対す
る違反だった。

(ちなみに蒋介石は終戦にあたり中国国民に対し「徳を以って怨(オン。うらみ)に
報いる」との放送を行い、この条項を実行している。)
伊勢山皇大神宮の記事(蒋介石の碑)もご参照→こちら



8月21日(日) 最高気温23℃程度に涼しくなった。久しぶりに二子玉川の紀伊国
屋書店で本を物色。
緒方貞子『満州事変』(岩波現代文庫)
保阪正康『歴史でたどる領土問題の真実』(朝日新書)
保坂隆『人生の整理術』(朝日新書)
山田風太郎『戦中派焼け跡日記昭和21年』(小学館文庫)
尾上圭介『大阪ことば学』(岩波現代文庫)
などに興味をそそられる。


<今週の読書>

半藤一利『永井荷風の昭和』(文春文庫) ★★★★★
永井荷風(明治12[1879]~昭和34[1959])の日記『断腸亭日乗』の昭和部分
をひもときながら、昭和時代を振り返る。
「永井荷風の『断腸亭日乗』が、はじめのころはごく私的・閉鎖的なものであった
のに、がぜん社会性・批評性をもってくるのが、実は日本がおかしくなりはじめの
昭和七、八年ごろからである。・・・・・・荷風は国家の抱擁を頑としてはねつけ、字
義どおり孤立無援のなかで一日一日を刻みつけていったのである。」(本書p143)

本書には、昭和62(1982)年刊の岩波文庫版では削除されている部分(原本)が
比較掲載されており、興味深い。永井荷風が行った原本の削除は、黒く塗りつぶ
すのではなく、読める程度に筆で消してあるようだ。なかなかのタヌキだった。*
なお、永井荷風は昭和27年文化勲章を受章している。180cmの偉丈夫だった。
*このあたりは詳しく書くとヤヤコシイようだ。またの機会に。



渡辺京二『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)  ★★★★★
平成11(1999)年度和辻哲郎賞受賞
明治初めに来日した外国人の日本印象記から当時の日本人を振り返る。当時の
日本人はなぜかみな素朴、親切、礼儀正しかったという。本書執筆にあたっての
参考文献は150冊を超える力作。この参考文献は、私も今までごく一部読んだこ
とがあり、同じ問題意識をいささか持ったが、とても渡辺さんの足元にも及ばない。



工藤隆雄『山歩きのオキテ』(新潮文庫) ★★★★
新潮文庫今月の新刊。「山歩き」の基本が「具体的に」、親切にまとめられている。
初心者~中級者におすすめ。




中田亨『「事務ミス」をナメるな!』(集英社新書) ★★★★
「事務ミス」を中心にヒューマンエラーを考察したもの。現場で具体的に考えること
の大切さを教えてくれる。


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2 コメント

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演目がかち合わないのは (せき)
2011-09-13 21:32:36
寄席では、その日の高座で誰が何を演じたのかを、「ネタ帳」というものに前座さんが書き留めております。出番を後に控えた芸人さんは出番前にネタ帳に目を通し、かち合わないようにその場で出し物を決めるというわけです。
Re;演目がかち合わないのは (katsura1125)
2011-09-14 05:39:57
せきサン、お運びいただき有難うございます。
なるほど納得です。合唱ではこうはいきませんね~。

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