勝地(かつち)ブログ

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NO.19 商人ナンバタヘイ

2008年05月05日 23時14分09秒 | Weblog
DMを毎年頂きながら失礼ばかりでたいそう気になっていたパステル・水彩展、時間ができたので観にいってきました。日高・上ノ郷、古民家の小山邸です。

 

ジャズが流れ、ゆったり時が流れ、コーヒーを頂き、それはそれは太い梁に圧倒され、しばし落ち着いた時間でした。昨年6月旅した北海道・富良野風景のパステル画を眺め、想い出を巡らすこともできました。でも、円山川風景に何故か心はひかれます。安心感のようなものがそうさせるのでしょうか。春のパステル画1セットを求めました。

小山邸の古民家の由来が梁に貼ってあったので、ここで紹介します。
この建物は江戸時代の初期に八鹿の商人 ナンバタヘイ[現在の八鹿町上・下網場の太平さんの意だとおもわれます]の商家兼住宅として建てられたといわれています。この人物は出石城築城の折、木材を手配した商人で、築城のさいの余り材を利用して建物を建てたそうです。その後明治初期に曾祖父が譲り受け現在の上ノ郷の地に移築されました。なにぶん古い話なので資料も残っておらず、築城の時期も慶長9年<1604年>の小出吉英の築城を点すのか、元禄10年<1697年>松平氏の時代の三の丸築城の折の事なのかもはっきりしません。移築のさいに間取りの変更、縮小が行われており不自然なほぞ穴などがみられますが、柱、梁、平物、など大部分の部材は建築当時の物が使用されております。いずれにしても、筑後300年から400年を経ている建物です。以上小山家に伝わるお話です。

家主の画家・小山さんに、この言い伝えをもとに、八鹿・網場の人で太平さんという人物が誰なのか、これ以上の情報を知っている方が居られるのかどうか、を尋ねてみることにしますと言いましたが、当てがあるわけでもなく安楽寺・山田住職さんに相談をかけてみることにします。

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