凡人日記

poco a poco でも成長を

東京ライブ曲紹介①

2017年11月06日 | 自分の本番
さて、大阪でのトリオコンサート際にもしましたが、今回もいたします!

よしおかの勝手に曲紹介ヽ(o´・∀・`)ノ

プログラムノートがあろうがなかろうが、聴きに来てくださるみなさなが聴きやすくなれば、また興味を持っていただければと思い勝手にやります。


まずは二部頭にお届け予定のこれ↓

ジャン=バティスト・サンジュレ作曲の協奏的二重奏曲です( ・`ω・´)

サンジュレと言えば、サクソフォーンの作品においてバッハ的な存在です。

まだサクソフォーンが発明されて間もない頃、オリジナルの楽曲なんてなかった時代。
友人、アドルフ・サックス(サクソフォーンの発明者です)のために小品から、デュオ、カルテットなど様々な作品を手掛けました。
弦楽器の曲を多くかいていたサンジュレ。それが作風によく現れ、現代の作品とは異なった難しさがあります。
サクソフォーン四重奏曲などは、これが昔の楽器でできたの?!と思うパッセージがちらほら。

そしてサンジュレは僕が大好きな作曲家でもあるわけです( ・`ω・´)
似た曲ばかり、つまらない、曲が代わり映えしない、などマイナスなことばかり言われますが、バッハ、モーツァルトなどの作品がないサクソフォーンにとってこれほど大事な作曲家はいないだろう!と思うのです( ・`ω・´)


この協奏的二重奏曲はソプラノサクソフォーン、アルトサクソフォーンとピアノのために書かれています。
DUO Concertantと表記されておりますが、協奏曲ではありません。
サンジュレの他の作品でもコンチェルティーノ、コンチェルトと題されたものは多くありますが、それらも協奏曲(≒独奏グループと伴奏グループは交互に演奏する形式)ではありません。

僕が考えるには、バロック時代初期のコンチェルタート様式を模して書いたのではないかと考えます。
サンジュレが作った、ピアノとサクソフォーンの作品の多くに見受けられる単純は伴奏の動きは、通奏低音を想像して書いたので単調にしてあるのではないかと。
また、同じメロディーが絶えず繰り返されるのもコンチェルタート様式に当てはまるのではないかと考えるわけです( ・`ω・´)
あくまでも個人的に( ´・∀・`)


さて、肝心の曲の内容はいたってシンプル。
イントロ(ファンファーレ)+五つの場面+フィナーレ(コーダ部)から成り立ちます。

イントロは堂々とした16分音符主体のファンファーレから始まります。
Es-durで書かれている辺りは優しさに溢れてますね。
Risoluto(=決然と)という表記もサンジュレらしいですね。他の作品のイントロでもよく見られます。

そしていきなりdolce(=甘い)メロディーに移り変わります。ここから第一場面と考えます。
掛け合いになったかと思えば、また16分音符で小難しいパッセージを。
その後はソプラノが主体でアルトが合いの手になります。
そしてまた16分音符を挟み、第一場面が終わります。

ここからは主にテンポが緩むことによって、どんどんと付加されていきます。

まず、第二場面の主役はアルトに。
ソプラノは八分音符の語りかけるような合いの手。
すぐにソプラノにメロディーをとられます(´;ω;`)

取り返さんとばかりに一旦テンポを緩め、またアルトがメロディーになります!
今度の合いの手はメロディーを寄越せとばかりに16分音符に。
お互い譲らないままテンポが緩みます。

ついで第三場面は16分音符が主体となります。
互いに自分を主張するような掛け合いから、デュオへ。
勢いは増し、どんどんと音数は多くなり、楽曲のひとつ目の山を迎えます。

サクソフォーンの16分のならびも見せ場ですが、ここで詳しく楽曲を見てみましょう。

はい、なんのこっちゃという感じかもしれませんが、ずっとドミナントなのです。
つまり、緊張した状態がずっと続いているわけなのです。
それにより、ためた分の緊張が解放されたときの気持ちよさが生きるんですね。

で、解放されたその先は!
なんと!
曲のイントロと同じファンファーレではありませんか!!!
サンジュレすごい!

はい、どんどんとサンジュレが好きになりますね。


しかし完全に同じものは繰り返さずに、ここでは短くなっています。

イントロのショートバージョンを終えたところでテンポが緩み、場面転換。

第四場面はゆったりとした印象を受けます。
16分音符も出てくるものの、主体は二分や四分でしょうか。
つかの間の休息みたく感じます。

テンポが緩み、第五場面は三連符が主体の場面です。
三連符が急に出てくることにより、かわいらしさが一気に増します。
サンジュレすごい!

またテンポが緩みますが今度はフェルマータ(=バス停)を伴います。
つまりは一旦音楽を停止することで、ここから畳み掛けるための準備というところでしょうか。

最後はフィナーレ、コーダ部です。
要するにいままで総復習です。期末試験です。
16分が出てきたかと思えば、三連符が。
ソプラノがゆったり歌っている後ろでアルトが16分の訴えかけを。
そしてフィナーレに向けてまたドミナントを繰り返し、最後の三小節かけて解放感をたっぷり味わうといった作りです。

ただ単に、緊張→解放ではなく、サンジュレの楽曲の多くは緊張の部分に16分音符のパッセージが付随します。
これにより、さらに緊張感が増すわけですね。
サンジュレすごい!

さて、長々とお送りしましたが、これでサンジュレが退屈なんて言ってられませんね!!!

単純であればこそ、複雑だったりするもので、色々な聞き方をして楽しんでいただければと思います♪


残席わずか!!
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