katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

ローラとキウイ教室と新作のすみれ

2020-08-08 07:04:00 | モザイク教室

今日はローラとキウイ教室。まずはローラから。前回決めた絵から変更した・・・って連絡があって、来た時にはもう既に下絵が写されていたのね。今回は完全に結果オーライだったんだけれど、他の人が上手く行くとは限らないんで説明ね

普通は下絵を確認してから写すのね。それは果たしてその人の実力で、その大きさで作れるかどうか?の確認の為なのね。あくまで大きさなのね。例えば今の新作のすみれを見て貰うと・・・

すみれの花が500円玉位の大きさなのね。ほぼ実物大位なのかな?あんまりすみれの知識が無いんだけれど・・・。でもね、じゃ誰もがこの大きさで作れるか?となると、まず無理だろうね。ではどの位なら作れるのか?となると、例えば、

小学生ならぺきぺきでの制作になると、中心部のヒゲみたいなパーツをどの位で切れるか?となると、人にもよるが、恐らく花の大きさがアイスのスーパーカップ位の大きさになると思うのね。もはや大輪のバラのような大きさ。

それでも作りたい・・・となれば問題無いけれど、そんなに大きくては可愛くない・・・となれば、そのモチーフはその人の思い通りにはならない。これでは成立しなくなる。つまりその最終確認をしてから下地に写すって順番になるのね。

それが今回はすでに写してあると言う事は、ローラに切れるかどうか?判らない状況で写されている事になる。しかしながら、ローラもその辺の事を全く知らない訳でも無く、多少の経験値から、自分なりに大きめにはしたらしいのね・・・。

さてそんな中でのスタートになったんだけれど、見るからに模様なのね。では俺のすみれと何が違うか?って言うのは、俺のはリアルな花なのね。そしてローラの花は模様。リアルな場合、別に花びらの大きさが違かろうが、反っていようが、

しっかり左右対称なんて決まりは無いし、ずれていてもそれがリアル感にも繋がったりもする。けれど、模様は全てが均等に揃わないと美しさは半減して行く。つまり後者を選んだローラは徹底的に揃える・・・を選択した事になるのね。

しかもそんな事は思いもしないで選択した事に・・・でもズレると質を下げる事になるのは、説明すればするほど判ると思うのね・・・ただ出来ないとは言ってはいないのね。言い方を変えれば、美しく無く揃っていないパーツは張らない。って

覚悟があれば良いだけなのね。容赦なく厳しく取り締まらないと大きく質を下げる事になるし、しかも簡単に思っていればいるほど、時間が掛かり、好きになれないまま終われない作品になる事も考えられるのね・・・そんな事例は少なくない。

ではそれを踏まえて次は、1cmタイルで作る事は決まっているのね。ただ1cmタイルにも色々あって、ザックリ言えば、まずは良い事と悪い事は背中合わせ・・・これはいつも出て来る事だから、しっかり叩き込んでから、まず施釉。

お茶碗とかの色を浮かべてくれると雰囲気は判ると思うけれど、和風な色合いで、一応ニンジンに見えるとは思うオレンジや、ぎりぎりトマトに見える赤はあるけれど、イタリアの国旗は無理って色合い。ただ踏めるほど強いし永遠な色。

次は上絵。そりゃ誰が見てもビビットで、9.5mmだけれど、ティーアートの新色を使えばイタリアの国旗どころか、Ducatiの再現も出来た位に色は豊富。けれど野外では色落ちしてしまうらしく、以前は10年持たないって話を聞いた事がある。

それとテーブルに使った事があるが、スナック位激しく使うと、コップ等が擦れた箇所は色落ちして白くなっていたのね。つまり摩耗にも弱い。次は素焼き。何しろ水の吸収率が高く、目地でシミにもなる位だから、当然生活で使えば、完全に

汚れる。けれど、花壇の花なんて作ろうとした時、レンガの花壇に欠かせないタイルだったりする。そして上絵の中でも恐ろしい値段の金と銀。でも豪華やら華やかの雰囲気には他のモノでは補えない存在感がある。と、それぞれの個性がある。

勿論、切る難易度もそれぞれ違うから、例えば料理の素材と比べると、全部タイルじゃん・・・なら、全部野菜じゃん。となれば、ほうれん草もカボチャも一緒。切ってみ・・・違うよね?固さだって、大きさだって、値段だって。

そんな感じなのね。そうなると、その人の実力に合った料理や素材って言いたくなるでしょ?先生側としては。だから一緒に確認な訳よ。けれど余程の事が無い限り反対はしないのね・・・ただ覚悟の確認だけ。ファイナルアンサ―?ってね。

ではそれを踏まえて何処から始めるか?となると、決まっていて、その絵の一番小さく細かく、細い所から。理由は1つで、そこが出来なきゃ諦めが付く。けれどそこが乗り切れれば、それ以上難しい事は無くなる。覚悟や決断が早くなるでしょ?

そこでまずは中心部の丸から。これを切って弾みを・・・みたいに思いそうだけれど、そうじゃなくて絶対に切れる丸を切った時に全てが決まっている話なのね・・・それが油断。絶対に切れる自信の中で切った時、どう言う結果になるか?

それが線の通りに切ったのか?線が見えなくなっているのか?もはや線は単なる目安なのか?と様々になるのね。これが油断に繋がるのね。丸切れば良いんでしょ?って気持ちでは、丸くは切れても線通りに合わせる意識は低く、大体になる。

逆に線を意識し過ぎると、何分掛かっても1枚も切れない状況に追い込まれる事もある。つまり簡単に説明すれば、それでも無く、あれでも無く丁度良くなのね。でもその人の切る実力も違うし、一番はその人の意識なのね。

ただ切る技術なんて練習次第でどうとでもなる。でも意識は上手くなろうがなるまいが全く関係無い話なのね。良く使う例だけれど、お母さんより料理が下手な家族が、上手いだ、まずいだ、しょっぱいだ、甘いだ・・・と反応するでしょ?

つまり料理は出来なくても、味覚って言うもので反応出来るものなのね。つまり切れる切れないの前に視覚の話なのね。って言うと、思い切り取り締まる意識になる人がいるのね。そうじゃないのね。今の自分の出来る丁度良い探しなのね。

その時に2つに分けると、自信が過信になりおごり側に行く人と、謙虚が卑屈になり卑下に繋がるような人。こうなると、どんどん進むけれど質を落とす人と、全く進まず1枚も切れずに諦めようとする人・・・とこうなって行く。

だからしっかり話してファイナルアンサ―?となるのだけれど、人に寄ってはここで折れちゃう人がいるのね。それが今日のローラ。始めようとしてでは縁取りの金を選ぶ時に、イブシ金を選んだのね。ただ素材説明の時に出て来なかった。

それは特殊なのね。イブシ金って言うのは上絵なんだけれど、まずは施釉の黒の上に上絵の金を乗せているのね。これが普通の金なら、単なる上絵の金なだけなんだけれど、切って失敗しても金が取れても白い肌が出て来るだけで目立たない。

けれど、同じ上絵でも赤や青だと非常に目立つ・・・みたいな事が起こるんだけれど、その白い肌が黒い肌が出て来るのね。当然切れば切るほど確立を上げてしまう事になる。そこで1例としてキウイの作品の髪を見て・・・。

となった時、俺はキウイでもこうなるよ・・・のお知らせのつもりが、大丈夫です・・・の反応になっちゃったのね。まぁどうしてもやりたい人の反応なんだけれど。ただ、きちんと説明をすればするほど、じっこっちで・・・となるんだけれど

普通の金は、1cmタイルの中で1番高価なものであり、存在感も抜群なんだけれど、ローラの反応は、なんか金歯みたいに見えないですかね?・・・だったのね。流石にキウイも気が付いて、今の言葉のチョイスが全てで、そのままやれば失敗に

繋がるし、後悔もする。それよりも反対されていないんだから、覚悟を持って進んだ方が良い・・・って、俺が言った事と同じなんだけれど、イブシ金を使う方に戻ったのね。恐らくローラ1人なら金を使って折れていただろうね・・・。

良く持ち直したのね。この事例1つでもキウイとローラの関係は良い事が判るし、正直俺1人では立て直せなかっただろうな・・・。こう言う事は良くある事で、以前棟梁が先生よりもかぐやに褒められて嬉しい・・・みたいな話があって、

その人が感じるものがあるんだろうね。勿論だからと言って、別に俺に信用が無いって言われている訳じゃ無いんだけれど・・・ね。いずれにせよ、持ち直して何よりだったのね。


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