katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

言葉にならず・・・大きな代償

2016-02-19 23:49:06 | モザイク教室
今日は午後からキウイが仕込みに来る事になる。実は昨日、キウイが40人全ての下絵に色を塗り更にキットのようにクラッシュを袋詰めにする提案をされたが、確かにそうする事は理想だったが、余りにも膨大な仕込みになる予感があったので、クラッシュでは無く短冊にタイル切りを使って、

真っ直ぐのタイルを入れようと提案したが、キウイに押されてお願いする事にした。確かにキウイの言う通りにすれば理想ではある。がしかし、今の俺はとてもそんな余裕は無く、しかもすでにやり過ぎにやり過ぎを重ねるような状態。そこへキウイの手間はタダって仕込みになるような事を、

頼みたくないし、負担はこれ以上は避けたい一心で言うも、別に苦じゃない・・・・と言ってくれて、尚且つ無償も辞さない覚悟らしい・・・。
もうこうなると、やって貰う方としては、何も言う事は無いし・・・・ただ、果たしてそこまで必要なのか?その日が楽になるだけなのか?

それをすれば正直、確実にいつも以上な仕込みである。ただ、キウイも判っているだろうが、いつもの俺ならもう一人入れて5人にする所なんだけれど、
すでに限界はとうに超えている状況。そこで4人にしているようなもの・・・・。

それも判っての仕込みをしてくれようとしているのかも知れないが・・・・明らかにそんな事をすれば、何日も掛かるような仕込みになる。
が本人は、それ程では無い判断をする。そこで昨日、随分と激しくやりあったが、結局助けようとする人と、老婆心の人の話で、

楽をしようとか、無理させようとかの話では無いのだけれど、キウイの一言がそれに・・・と決める一言だった。それは当日安心だから。
正直、常にこう言う仕事を受けた時、企画をして学校に残そうとする人達と、それを置いて行かれる人達と、そして作る人達と三者三様で、

良かれと企画した人から受けた話だから、そことはお話が出来るので、ある意味金額と内容の折り合いが付いたからスタートしたのだから、そこは特に気にする必要は無い。ではそれを置いて行かれる学校側だとしたら?素敵に越した事は無いのね。何しろ今までもそうだったが、ただ作るだけでは、

グレードは下がる。それを何しろ初めてやる事を練習無しに数時間のぶっつけ本番でやるのだから、そうなる事が当たり前。けれど、それをもし全力でやったとするのなら・・・・?と考えると、ただ並べただけよりも切る事で作るを全面に出したい訳で・・・。

要するに並べるモザイクって言うのは、誰かの下絵を拡大し、それを順番に並べるだけなので、ヘタって言うモノも無いし、上手いって言うのも無い。
つまりグレードも時間も安定なのは並べる方をお勧めするのね。下絵さえ素晴らしければ、誰がやっても同じだから・・・・。

そこを作るって言うのを例え上手く行かなくても切る事を全面的に出す事で、作った感を出そう・・・って趣旨であり、初めてでヘタかも知れないが、そこを何とか見栄えをキープしつつたどり着いたとしたら?・・・・作り手と置いて行かれる学校との折り合いが付くのではないか?と考えていて、

常にこんなスタイルでやっているのだけれど、色んな事を考え尽くした中で、こう言う事になったが、もはや俺の仕込みも全力過ぎて、いっぱいいっぱいを迎えた中での、キウイの一言・・・・当日安心・・・・それに尽きるな・・・・って気持ちになった。もうやり過ぎだってね・・・。

なのに、当日安心を得るには、相当な仕込みを更にやらないとならず・・・・しかもそれをキウイが1人でやると言う。そんな中での仕込みとなる。
それで昼食を一緒にして、結果的には10時40分だった・・・・。当然こうなる事は判っていた。

簡単な話で、短冊に切るって言うのは簡単に三等分とか、半分とかに切れる。しかし、クラッシュとなると、一体何個15cm角の中に作らないとならないのだろうか?しかも、キウイは生徒のエースと言うくらい上手い人である。当然、どんなにザックリやろうとも、初めてやる子供達より上手い。

そうなるとただ張る事も出来る精度の良いクラッシュになる。それによって自分ではそれ程・・・と思っても、本人は判っていないがキウイは生徒のエースである・・・・って事なんだけれど、それを判って貰う為にくじらにもキウイさんはエースなんで・・・・と念を押して貰ったんだけれど、

もう一つ気になったのは、くじらが子供の頃にものつくりが苦手で、卒業記念の彫刻の時に自分の担当がただのバックで、何も無い彫るだけで安心した・・・・って話を聞いたのね。それで根本的に張るだけでも良いのかな?・・・・と思った矢先の当日安心って言葉・・・・。

それで全てを踏まえて、張るだけも良し、当日安心に越した事無く・・・にするには・・・・とキウイの提案をキウイにやって貰うお願いになった。
ただ結果的には10時40分・・・・・俺は仕事だが、キウイは奉仕になってしまっている・・・・。

しかも、これは何を意味するか?になると、俺は美としてのグレードを上げる為の桜を仕込み、生徒のエースのキウイに誰でも出来る雑用を無償で頼んでいる事になる・・・・しかも夜まで。結局、昨日に引き続き2人でこの話をぶり返す事になり、一緒にやる事は難しいとの結論になった。

俺は仕事だから、明日に繋がれば・・・・と無理も出来る。ただその無理は生活費も脅かす・・・そんな事に繋がる。だからこそ、満足な賃金を支払えない以上、お手伝いは無理しちゃ行けない・・・・これが支払いをちゃんとしているのなら、仕事としてやって当たり前でも良いが・・・。

そんなやり取りがキウイは楽しければ良いし、有難うで出来るのに・・・・と言うが、それがプロとアマチュアの違いでは無いか?って話もした。
生活が掛かっているプロは責任を負い、楽しければ良いし、有難うで出来るのも、キウイは上手いからなんだよ・・・って話もした。

下手な人には頼めないし、満足なお金が支払えない事を説明せずに理解出来る人だから・・・。ただ、結局こんな遅くまで一緒だったが大した話もせずに、黙々と仕込みをして、結局キウイの出した答えは、もう一緒には無理・・・・だった。

本当に今まで有難う・・・・としか言う事しか出来ず、出来れば成功するその時に一緒にいたかった・・・とは思ったが残念な事をした。
そんな大きな代償と引き換えでは、きつい話だが、この仕事の趣旨からすれば十分過ぎる悲しさを背負った。

これなら何事も無く終わるだけで欲をかかずに済む。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« くじら教室にキウイが来て東... | トップ | 仕込みと日高氏と大雨と班長教室 »
最新の画像もっと見る