マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

パリ、恋人たちの2日間

2008-10-26 11:37:56 | 映画ーDVD
ーパリ、恋人たちの2日間ー2 DAYS IN PARIS
2007年 フランス/ドイツ
ジュリー・デルピー監督・脚本・音楽
ジュリー・デルピー(マリオン)アダム・ゴールドバーグ(ジャック)ダニエル・ブリュール(ルーカス)マリー・ピレ(アンナ)アルベール・デルピー(ジャノ)アレクシア・ランドー(ローズ)アダン・ホドロフスキー(マチュー)アレックス・ナオン(マニュ)

【解説】
パリを訪れた倦怠(けんたい)期のフランス人とアメリカ人のカップルがさまざまな危機に遭遇するラブコメディー。この2人の間に横たわる大きなカルチャーギャップを、日常のささいな事柄から面白おかしく検証する。『ビフォア・サンセット』のジュリー・デルピーは本作で監督、脚本、音楽、編集、主演を担当。その才能をいかんなく発揮した。テンポの良い会話とともに普段着のパリの風景も堪能できる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ニューヨーク在住のフランス人写真家マリオン(ジュリー・デルピー)と、アメリカ人インテリアデザイナーのジャック(アダム・ゴールドバーグ)は付き合って2年になる。彼らはそのマンネリな関係をリフレッシュしようとベニス旅行に出かけ、帰りに2日間パリに立ち寄ることに。だが到着早々フランス語のできないジャックは不機嫌になり……。(シネマトゥデイ)

【感想】
「恋人たちの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」は私の大好きな作品です。

さて、この2作を踏まえて、ジュリー・デルピーが脚本・制作・編集・音楽まで勤めた、監督初作品となる本作品や如何に?

最初から最後まで会話の嵐。
これは、付き合って2年目、ロマンティックな時代は過ぎた、倦怠期の恋人たちを扱っているので、前述の作品のような初々しさや、謙虚さ恥じらいなどは皆無です。

ホンネの恋人たち、ホンネのパリ。
かなり怖いです。

でも、考えてみれば、パリと言えども生身の人間たちが生きている場所。
日常生活なんだから、これが普通ですよね。
ドラマも生まれなければ、きれいごともない。
マリオン(ジュリー・デルピー)が叫ぶ。
「これが、パリ!!」なのかも。

よい意味で裏切られた感のある楽しい作品。
うちの夫も、普段は男女の会話劇なんてまるで興味のない人ですが、面白がってみていました。

皮肉とユーモア、大阪人には共通しているのかもしれません。
また、男と女では、見方も分かれるでしょうね。
タテマエで生きたい人と、ホンネで生きたい人との評価もわかれるでしょう。

若い人から夢を奪ってはいけませんので、中年以降の人にはお薦めだと思います。

ちなみに、恋人役のアダム・ゴールドバーグ(ジャック)はジュリーの元恋人、両親役には実の両親を配置しています。
なかなか、やるよねー。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観ました~! (いち)
2008-10-26 21:05:03
マダムようさん、今晩は☆

私も「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」が大好きで、この作品も楽しみにしていましたが劇場で観られなかったので、レンタル初日に借りてきました。
倦怠期の歯に衣着せぬ二人の会話が面白かったですね~!うちも夫と笑いながら鑑賞しました。
(隣でチラ観程度の夫も観ているうちに引き込まれたみたいです。笑)

パパと行く市場、パパのおもてなし料理等笑えるシーンもありましたが、いろいろと考えさせられるテーマ
も含まれ興味深く観ました。

でも~一番印象的なのは「風船」です!爆・汗!
あと、特典のインタビューも良かったですね~
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いちさんへ (マダムよう)
2008-10-27 10:06:02
おはようございます。

そう、いちさんもお好きでしたか?「ビフォア」シリーズ。
ほんと、この映画、たわいもない恋人たちの会話で綴った2日間ですが、うまく作ってありましたね。
卑猥な会話も、突然キレ出す主人公にしても、現実にはないんだけど、あったらどうなるんだろう、って興味津々の展開でした。

お宅もご主人がチラ見から引き込まれたようですね。
男の人の興味も引いてしまうって、ジュリーの脚本、恐るべしですね。

特典、ジュリーがよくしゃべっていましたね。
うちのダンナは、特典のジュリーは苦手なようでした。笑!!
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