ー酔いどれ詩人になる前にー
2005年 アメリカ/ノルウェー マット・ディロン 、リリ・テイラー 、マリサ・トメイ 、フィッシャー・スティーヴンス 、ディディエ・フラマン 、エイドリアン・シェリー 、カレン・ヤング
【解説】
世界中でカルト的人気を誇るアメリカ文学界の異端児、チャールズ・ブコウスキーの本人の“作家修行時代”を映画化。飲んだくれでいい加減、仕事も長続きしない自称“作家”のさえない日常を、ドライな笑いを交えて描く。監督は、『キッチン・ストーリー』で一躍脚光を浴びたノルウェーの俊英ベント・ハーメル。ブコウスキーの分身ともいえる主人公を、『クラッシュ』でオスカー候補になったマット・ディロンが好演している。
【あらすじ】
売れない詩や小説を出版社に送り続ける自称“詩人”のヘンリー・チナスキー(マット・ディロン)は、その場しのぎの仕事で食いつないでいた。ある日、バーで知り合った女ジャン(リリ・テイラー)と暮らし始めるが、酒とセックスばかりのさえない毎日。何をしても続かず、原稿依頼もこない中、彼女にも捨てられてしまう。 (シネマトゥデイ)
【感想】
チナスキー(マット・ディロン)とジャン(リリ・テイラー)の関係に、とても心が引かれました。
たぶん二人は同類ー似た者同士なのでしょう。
「酔いどれ詩人になる前に」ってすごくロマンティックな題がついているけど、本当のところは、全編酔いどれているだけです。
原題は「FACTOTUM」調べてみたら、何でも屋だそうです。
そう、この映画に描かれているチナスキーは、仕事で氷を届けにいったバーで飲みだしてしまうほどのダメ男です。
これでは、仕事はすぐにクビになるし、長続きするはずもありません。
映画の原題通り、日銭になる仕事なら何でもやったでしょうね。
しかも、全部酒代と競馬に消えてしまう。
ただ、彼がただの酔っぱらいと違っていたのは、諦めずに小説や詩を書き続けたことです。
決して卑屈にならず、反骨の精神を失わず。
酔いどれて、あえて社会の底辺から這い上がろうとしなかったからこそ、真実が見え、人の心に届く言葉が書けたのかもしれないなあ。
彼の魂はそれほどまでに、純粋で荒れ狂っていたのでしょう。
終始だらしなく酔っぱらい、どうしようもない男を、魅力的に表現し続けたマット・ディロン、素晴らしかった。
この人「クラッシュ」で、すごい演技力と思ったけど、さらに磨きをかけていますね。
しかもいい体躯!!
リリ・テーラーも肉体では負けていませんでした。
筋肉質な肉体。
女優さんは鍛えていますね。
全体的に起伏も少なく、ドラマティックな展開もないのに、引きつける魅力のある不思議な映画でした。
チナスキー=ブコウスキーは、古き良き時代の放浪詩人だと思いました。
いまも、酔いどれ詩人はどこかで生息しているのでしょうか?
2005年 アメリカ/ノルウェー マット・ディロン 、リリ・テイラー 、マリサ・トメイ 、フィッシャー・スティーヴンス 、ディディエ・フラマン 、エイドリアン・シェリー 、カレン・ヤング
【解説】
世界中でカルト的人気を誇るアメリカ文学界の異端児、チャールズ・ブコウスキーの本人の“作家修行時代”を映画化。飲んだくれでいい加減、仕事も長続きしない自称“作家”のさえない日常を、ドライな笑いを交えて描く。監督は、『キッチン・ストーリー』で一躍脚光を浴びたノルウェーの俊英ベント・ハーメル。ブコウスキーの分身ともいえる主人公を、『クラッシュ』でオスカー候補になったマット・ディロンが好演している。
【あらすじ】
売れない詩や小説を出版社に送り続ける自称“詩人”のヘンリー・チナスキー(マット・ディロン)は、その場しのぎの仕事で食いつないでいた。ある日、バーで知り合った女ジャン(リリ・テイラー)と暮らし始めるが、酒とセックスばかりのさえない毎日。何をしても続かず、原稿依頼もこない中、彼女にも捨てられてしまう。 (シネマトゥデイ)
【感想】
チナスキー(マット・ディロン)とジャン(リリ・テイラー)の関係に、とても心が引かれました。
たぶん二人は同類ー似た者同士なのでしょう。
「酔いどれ詩人になる前に」ってすごくロマンティックな題がついているけど、本当のところは、全編酔いどれているだけです。
原題は「FACTOTUM」調べてみたら、何でも屋だそうです。
そう、この映画に描かれているチナスキーは、仕事で氷を届けにいったバーで飲みだしてしまうほどのダメ男です。
これでは、仕事はすぐにクビになるし、長続きするはずもありません。
映画の原題通り、日銭になる仕事なら何でもやったでしょうね。
しかも、全部酒代と競馬に消えてしまう。
ただ、彼がただの酔っぱらいと違っていたのは、諦めずに小説や詩を書き続けたことです。
決して卑屈にならず、反骨の精神を失わず。
酔いどれて、あえて社会の底辺から這い上がろうとしなかったからこそ、真実が見え、人の心に届く言葉が書けたのかもしれないなあ。
彼の魂はそれほどまでに、純粋で荒れ狂っていたのでしょう。
終始だらしなく酔っぱらい、どうしようもない男を、魅力的に表現し続けたマット・ディロン、素晴らしかった。
この人「クラッシュ」で、すごい演技力と思ったけど、さらに磨きをかけていますね。
しかもいい体躯!!
リリ・テーラーも肉体では負けていませんでした。
筋肉質な肉体。
女優さんは鍛えていますね。
全体的に起伏も少なく、ドラマティックな展開もないのに、引きつける魅力のある不思議な映画でした。
チナスキー=ブコウスキーは、古き良き時代の放浪詩人だと思いました。
いまも、酔いどれ詩人はどこかで生息しているのでしょうか?
確かにマットディロンは上手くて頑張っていましたが
この不健康さ、受け付けません、笑!
「酔いどれ詩人になる前に」という素敵な題ですが原題の「FACTOTUM」は用務員~いろんな雑用を仕事とする人。
なんか笑ってしまいました。
ごめんなさい
「なんでも屋」じゃ見る気がしないよね。
私は、不健康な人間だから、こういうゆる~い作品好きです。
このへんで、いつも好みがくっきり分かれるね。笑!!
マット・ディロンはよかったじゃない?
あのべろべろに酔っぱらった人物を嫌みなく演じるのは大変だったと思うなあ。
いつも同じ事の繰り返しで、全然良くなる気配もなくって。。。
このテのお話って大抵退屈になってしまいがちですけど、
マット&リリの好演、そして全体に漂うゆる~い笑いが
とても良かったですね♪
あたしもコレ好きです~。
このずっと酔いどれている感じが、私も良かったと思いました。
退屈しなかったのは、ほんとね不思議ですよね。
miyuさんお気に入りのあの靴を履かせてあげるシーン、私も大好きです。
コメント、ありがとうございました。