マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ふがいない僕は空を見た

2013-09-21 10:03:20 | 映画ーDVD

ーふがいない僕は空を見たー

2012年 日本

監督=タナダユキ 原作=窪美澄 キャスト=永山絢斗(斉藤卓巳)田畑智子(岡本里美(あんず))窪田正孝(福田良太)小篠恵奈(あくつ純子)田中美晴(松永七菜)三浦貴大(田岡良文)梶原阿貴(長田光代)吉田羊(妊婦西村あや)藤原よしこ(野村先生)山中崇(岡本慶一郎)山本浩司(有坂研二)銀粉蝶(岡本マチコ)

原田美枝子(斉藤寿美子)

 

【解説】

『赤い文化住宅の初子』『百万円と苦虫女』のタナダユキがおよそ4年ぶりに監督を務め、窪美澄の小説を映画化した青春群像劇。男子高校生と主婦の不倫関係を中心に、ごく普通の人々が直面する生きることの葛藤や性への衝動を映し出す。第24回山本周五郎賞受賞の原作の登場人物をダブル主演で演じ切ったのは、『ぱいかじ南海作戦』の永山絢斗と『ハッピーフライト』の田畑智子。狂おしくて切なく、そしていとおしさや驚きに満ちた何げない日々の描写が胸に突き刺さる。

 

【あらすじ】

高校生の卓巳(永山絢斗)は友人と出掛けたアニメの同人誌販売イベントで、アニメ好きのあんずこと主婦の里美(田畑智子)と出会う。やがて二人は深い仲になり、里美は卓巳に自分の好きなアニメのキャラクターのコスプレをさせ、情事にふけっていた。そんなある日、卓巳は前から気になっていた同級生の七菜(田中美晴)に告白され……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

監督のタナダユキさんは、私にとっては「タカダワタル的」を撮った監督。

この作品も予告編で見て興味を持ったのですが、少し思っていた作品より複雑でした。

 

高校生の卓巳(永山絢斗)と不妊治療に励んでいる人妻里美(田畑智子)は、コスプレイベントで知り合った。

現実から遠く離れたアニメの世界で二人はセックスに励んでいた。

 

ある日、卓巳は同級生の女の子から告白され、里美と別れることを決意。

でも、結局よりは戻り、二人はさらに深い関係になって行く。

 

それを、里美の夫が盗撮した。

里美は離婚を申し出るが、夫も姑も応じないどころか、さらに子づくりを強要する。

 

この画像がネットに流出。

卓巳の学校では、卓巳たちのコスプレセックスの写真がばらまかれ、卓巳は学校に行けなくなってしまう。

 

卓巳の親友の福田良太(窪田正孝)は、痴ほうの祖母と暮らしていた。

母は他の男と別の場所で生活していたが、借金がかさみ良太の貯金にも手をつける有様。

良太は朝刊の配達やコンビニのバイト、明るい表情をしていても、心の中には闇があった。

同じ団地に住むバイト仲間のあくつと一緒に、卓巳の写真をばらまいて鬱憤ばらしをしていた。

 

それぞれに激しい展開ですが、映画の進行は緩やか。

特に、助産院を経営している卓巳の母(原田美枝子)がなんともクールというか、落ち着いている。

 

他にも、びっくりするようなバカ教師が出てくるし、里美の姑も、こんな人はさすがにいないと思う。

 

良太を諭すコンビニ店員(三浦貴大)が、児童への猥褻行為の常習犯と言うのも驚きでした。

 

驚いてばかりで、なかなか中身に入っていきにくかったのですが、田畑智子の体当たりセックスシーンは良かったんじゃないかなあ。

コスプレの中でしか自分を満足させられない女性をうまく演じていたと思いました。

 

一貫したテーマはしっかりしていて、「大切なものはひとりひとりの命」というメッセージは伝わりました。

もう少し他人を大切にするという視点があったら、良かったのにと思いました。

余裕がないのね、日本人。

 



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