ーラン・オールナイトーRUN ALL NIGHT
2015年 アメリカ 114分
監督=ジャウマ・コレット=セラ キャスト=リーアム・ニーソン (ジミー・コンロン)ジョエル・キナマン (マイク・コンロン)ヴィンセント・ドノフリオ (ジョン・ハーディング刑事)ニック・ノルティ (エディ・コンロン)
【解説】
『アンノウン』『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンが3度目のタッグを組んだアクション。息子の命を守るため親友でもあるマフィアのボスの息子を殺害してしまったことから、復讐(ふくしゅう)に燃えるボスに命を狙われる殺し屋の逃走劇を描く。組織のボスに名優エド・ハリスがふんするほか、主人公を30年以上も追う刑事を『フルメタル・ジャケット』などのヴィンセント・ドノフリオ、主人公の息子を『ロボコップ』などのジョエル・キナマンが演じる。
【あらすじ】
ブルックリンのマフィアのもとで暗躍するすご腕の殺し屋ジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)は、命を狙われた息子を救うため相手を亡き者にする。ところが相手がマフィアのボスで親友ショーン・マグワィア(エド・ハリス)の息子だったため、復讐(ふくしゅう)に燃えるショーンはジミーと彼の息子を殺すことを宣言。ジミー父子は、組織や金で買われた警察が包囲網を張り巡らせたニューヨークで、迫り来る追手を必死に振り切ろうとするが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
ジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンのコンビ、「アンノウン」も「フライト・ゲーム」もいい作品で、このコンビの相性の良さがわかります。
この作品も申し分ない。
マフィアの凄腕の殺し屋として恐れられているジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)。
でも、今は酒に溺れる中年おやじ。
しかし、ボスのショーン・マグワィア(エド・ハリス)は長年の親友のジミーをかばっていた。
ジミーの息子マイク(ジョエル・キナマン)は父を恨み疎遠だった。
マイクは結婚し、かわいい子供にも恵まれ、リムジンの運転手をしていた。
その日、乗せた客がショーンの息子ダニー(ボイド・ホルブルック)に殺され、目撃者であるマイクも命を狙われることになってしまった。
息子のためにダニーを殺したジミーは、ショーンと組織に命を狙われることに。
確執のある父と息子の逃走劇。
長い夜が始まった。
アクション映画ですが、描かれているのは人間模様。
家庭を顧みず、反社会的な仕事で家族に迷惑をかけてきた父親と、まっとうに生きようとする息子の葛藤。
息子を助けたい父親と、息子を親友に殺された父親の葛藤。
その二人には長年の友情があり、感情はもつれあっています。
111分の、たった1夜の出来事ですが、とても中身の濃い作品でした。
そして、リーアム・ニーソンとエド・ハリスの演技対決。
ヒリヒリするような二人の会話にしびれますよ。