ーヴェルサイユの宮廷庭師ーA LITTLE CHAOS
2014年 イギリス 117分
監督=アラン・リックマン ケイト・ウィンスレット (サビーヌ・ド・バラ)マティアス・スーナールツ (アンドレ・ル・ノートル)アラン・リックマン (ルイ14世)スタンリー・トゥッチ (フィリップ1世、オルレアン公)
【解説】
17世紀のヴェルサイユ宮殿を舞台にしたロマンス。宮殿の増改築計画で庭園を任された実在の建築家アンドレ・ル・ノートルと、ある女性庭師の出会いを見つめる。メガホンを取るのは、ベテラン俳優でもある『ハリー・ポッター』シリーズなどのアラン・リックマン。主演を務める『愛を読むひと』などのケイト・ウィンスレット、『闇を生きる男』などのマティアス・スーナールツらが顔をそろえる。知られざるヴェルサイユ宮殿のエピソードに迫ったストーリーはもちろん、きらびやかなビジュアルも見もの。
【あらすじ】
1682年フランス。国王のルイ14世(アラン・リックマン)は、国の栄華を象徴するヴェルサイユ宮殿の増改築を計画する。国王の庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)は、庭園の建設をサビーヌ(ケイト・ウィンスレット)という無名の女性庭師との共同で任されることに。自由な発想で仕事に臨む彼女と伝統と秩序を大切にしてきたアンドレは、事あるごとに衝突してしまう。その後、徐々に彼女の唯一無二であるセンスを認め、彼女の魅力に惹(ひ)かれていく。(シネマトゥデイ)
【感想】
もう10数年も前になりますが、パリを訪れた時にヴェルサイユに2泊しました。
ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛さもさることながら、見晴るかす規模で広がるお庭に感嘆しました。
この壮大さ美しさは何だろうと度肝を抜かれました。
歩き回っても果てしがない、眺めていても飽きることのない庭園。
そのヴェルサイユの庭園がテーマの作品。
見ないではいられない!!
でもこれが、名優アラン・リックマンの監督による英語劇。
ちょっと不思議です。
ルイ14世(アラン・リックマン)はヴェルサイユ宮殿の増改築に当たり、庭園の建設を庭園建築家アンドレ・ル・ノートル(マティアス・スーナールツ)に命じる。
ル・ノートルは数々の庭師と面接を行い、ひとつのパートをサビーヌ(ケイト・ウィンスレット)という無名の女性庭師に任せたのだが。
☆ネタバレ
私は壮大なお庭が舞台で、その苦労話などが語られると思っていましたが、ほとんどはサビーヌが作る「舞踏の間」と呼ばれる小さな庭に限られていて、全容は最後に少し現れるだけでした。
ちょっと残念だったなあ。
内容も、サビーヌとル・ノートルの不倫関係や、正妻がしかける罠だったので、ありふれたメロドラマになりました。
サビーヌ・ド・バラも架空の人物だそうです。
それはさておき、当時の宮廷にいる女性が持っていた悩みや、職業にかけるサビーヌの思いなど、きめ細かな感情描写は楽しめました。
ヴェルサイユ宮殿やお庭、コスチュームなど、興味のある方はご覧下さい。