マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ヴィクトリア女王 世紀の愛

2010-08-02 09:34:03 | 映画ーDVD

ーヴィクトリア女王 世紀の愛ーTHE YOUNG VICTORIA

2009年 イギリス/アメリカ

ジャン=マルク・ヴァレ監督 エミリー・ブラント(ヴィクトリア女王)ルパート・フレンド(アルバート公)ポール・ベタニー(メルバーン卿)ミランダ・リチャードソン(ケント公爵夫人)ジム・ブロードベント(ウィリアム王)トーマス・クレッチマン(ベルギー国王レオポルド)マーク・ストロング(ジョン・コンロイ)

 

【解説】

「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリスの黄金時代を築いたヴィクトリア女王の愛と真実を描く大河ドラマ。巨匠マーティン・スコセッシが製作にあたり、脚本を『ゴスフォード・パーク』のジュリアン・フェロウズが手掛ける。ヴィクトリア女王には『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントがふんするほか、『プライドと偏見』のルパート・フレンド、『ダ・ヴィンチ・コード』のポール・ベタニーらが共演。スクリーンを彩るゴージャスな衣装と宝石の数々に注目。

 

【あらすじ】

7つの海を支配し、イギリスを「太陽の沈まない帝国」と呼ばれるまでに押し上げたヴィクトリア女王(エミリー・ブラント)。黄金期を夫婦で支えた女王とアルバート王子(ルパート・フレンド)だったが、真のきずなを結ぶまで数々の波乱と困難を乗り越えなければならなかった。王室の権力争いや、マスコミが書きたてるスキャンダルなど幾多の荒波にもまれながら、ピュアな愛が育っていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ヴィクトリア女王とはー

ヴィクトリア女王(1819年ー1901年)は、ヴィクトリア朝とも呼ばれるイギリスの黄金時代を築いた女王です。

18歳で即位し81歳で亡くなるまで、その在位はなんと、イギリス王室最長の64年間!!

 

ヴィクトリアの伯父の摂政王太子ジョージ4世の直系の跡継ぎであったシャーロットが死産の上、産褥で死亡したため、世継ぎがなくなった。

ショージ4世の弟たちは、王位後継者となるべき子供を儲けようとにわかに結婚を始め、ヴィクトリアの父ケント公も50歳で、ベルギー国王レオポルド1世の姉のヴィクトリア・フォン・ザクセン=コーブルク=ザーフェルトと結婚して、ヴィクトリアが誕生した。

 

ケント公は、ヴィクトリアが8ヶ月の時に亡くなってしまった。

母は、ほとんど英語が話せず、故郷に帰ることも考えたようだが、ヴィクトリアの将来にかけて、イギリスにとどまった。

ドイツ語しか話せない母の影響で、ヴィクトリアも3歳までドイツ語で暮らしていた。

 

王位継承権を持つヴィクトリアの暗殺を恐れた母は、娘と同室で眠り、宮殿の廊下も侍女に手を引かせるという徹底ぶりだった。

また、コンロイという秘書を信頼していたため、王であるウィリアム4世との関係が険悪になった。

ウィリアム4世は、ヴィクトリアをかわいがっていたが、母親のことは疎ましく思い、ヴィクトリアが成人して、摂政がいらなくなるのを望んでいた。

 

ヴィクトリアは、王の崩御後すぐに即位し、母とはその夜から寝室をわけた。

 

この映画で描かれている、ヴィクトリアの夫となるアルバートは、ヴィクトリアの母の弟でベルギー国王のレオポルド1世の甥。

ヴィクトリアの叔父でもあるので、二人は従姉弟に当たる。

 

レオポルド1世が、自分の影響力をイギリスに与えるために送り込んだのがアルバートであった。

でも、ヴィクトリアはその意図を知りつつもアルバートを気に入り、二人は結婚、9人の子供に恵まれた。

 

アルバートは42歳で腸チフスで亡くなっている。(以上ウィキペディアを参考にまとめてみました)

 

この作品は、ヴィクトリアとアルバートの出会いから、結婚後の軋轢を乗り越えて、協力して政治や宮殿内の改革に取り組んでいく様子が描かれていました。

 

ヴィクトリアの、若いけれど、女王としての明確な自覚と意志、アルバートの誠実で献身的な愛が、恋愛関係から人間同士の信頼感へと変わっていく過程を丁寧に描いています。

 

ドラマチックな事件などないけれど、二人が初々しく、エミリー・ブラント(ヴィクトリア女王)とルパート・フレンド(アルバート公)がイメージにぴったりだと思いました。

 

メルバーン卿役のポール・ベタニーも、とても好感の持てる政治家でした。

 

王宮の豪華な調度や手入れの行き届いたお庭やヴィクトリアのドレスやアクセサリーなど、見所も多い作品です。

 

イギリス王室に興味のある方や、ロマンスに興味のある方にはオススメの映画です。