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言わずと知れた『白雪姫』の映画化。
上映前にジュリア・ロバーツの『白雪姫と鏡の女王』の予告編が流れたのには笑った。
男子向けのアメコミ・リメイクブームに対抗して、女子向けは童話リメイクがブームなんだろうか。この前は『赤ずきん』の映画もあったし。
しかし、この白雪姫はかなりハード。童話的なほんわかした感じはなく、SFXでおどろおどろしさと、美しさの奇妙にまじりあう独特な世界が繰り広げられる。イメージは、ほんとは怖いグリム童話的な感じ。
継母の女王に閉じ込められていたスノーホワイトは女王の弟を傷つけて城を脱出。魔の黒い森へ逃げ込む。弟は森の案内人として飲んだくれのハンターを雇い、スノーホワイトを追う。
寝返ったハンターや7人の小人に助けられ、スノーホワイトはサンクチュアリへ。このサンクチュアリが、思いっきり『もののけ姫』のパロディで場内失笑。
そこへも迫る女王の追手。そして、毒りんご。
キスで目覚めたスノーホワイトはついに、女王と直接対峙し、城を取り戻すことを決心する。
女王役のシャーリーズ・セロンがなかなかの怪演。CGで若くなったり、年老いたり。彼女が悪の魔女になった経緯が走馬灯のようにフラッシュバックするあたりも謎に満ちていて魅力的だ。
思わせぶりなシーンをつなぎ合わせることで、観客に謎解きの魅力も与えつつ、答えは出さないなんて、まるでヱヴァンゲリヲンのようじゃないか(笑)
そして、スノーホワイトを目覚めさせたキスの相手が、幼馴染の王子ではなく、飲んだくれのハンターだったというのも一興。最期はスノーホワイトの戴冠式でハッピーエンドっぽく終わるけれど、この後、相当揉めそうだよね。この三角関係。
さらに、実は3部作といううわさが。もしかして、中途半端な三角関係の行方や、女王の過去が明らかに?
そして、3滴の血によって受け継がれる魔力によって、スノーホワイトが次の魔女に!(それなんて、まどマギ)