歌手・山本潤子さんのオフィシャルブログを読んで

写真付きで、コメント、メッセージ、随想等を記す

青い夏と緑の季節

2017-04-17 15:30:18 | 日記
潤子さん、こんにちは 昨日の東京は夏日でしたが、いかがお過ごしでしょうか。
読売新聞日曜版の「名言巡礼」で2ぺージにわたり伊勢正三さんを取り上げていました。 この種のエッセイ
はお好きだと思います。 その一部をご紹介しますね。 
タイトルは、伊勢正三「海岸通」(1975) 「あなたが船を選んだのは、私への思いやりだったのでしょうか」
名言巡礼 望郷に淡い恋を重ね

  
ステージからさざ波の音が流れた後、伊勢正三(65)が海のきらめきを伝えるようにギターを優しく爪弾き始める。
生まれ育った大分県津久見市で8年ぶりに聴かせる最初の歌は、「海岸通」だった。 彼が暮らした家の前の通り
から、そのまま名付けたタイトルだ。 「 『海岸通 伊勢』 だけで手紙が届いた。狭い街だからね」。
伊勢はそう言って笑う。

詠い継がれる名曲 「なごり雪」 が駅を別れの舞台とするのに対し、「海岸通」 は恋い慕う人を港で見送る。
どちらも心に焼き付けた故郷の情景だ。 「津久見駅のホームから見えるトンネルを抜けると 『向こうなんです』」。
伊勢は高校3年間を大分市の寮で過ごした。 週末の帰省の安らぎは、津久見から戻るトンネルで途切れた。
歌手になるため上京する時も、列車の中で覚悟を決めた。 「なごり雪」 には、青春の岐路で幾度となく味わった
現実の別れがにじんでいる。

船での別れを 「思いやり」 と気付いた 「海岸通」 の感性は、穏やかな津久見の海を飽くことなく見つめた日々の
果実だ。 来る日も来る日も、自宅近くの堤防に腰掛けて釣りをした少年時代。 中学校では美術部の部長で、海
が見渡せる大友公園の土手でスケッチをした。 奥の山のミカン畑からは、リアス式海岸特有の入り江を望んだ。
「あなたをのせた船が小さくなってゆく」 まで、いつまでも見送る歌物語の終幕は、切なくも優しい余韻を残す。

歌には、津久見時代の淡い恋心も重ねた。小学校で転入してきた少女に対する思いを、高校卒業後に上京する
まで伝えられずにいた。「海岸通」や「なごり雪」には、そんな未練も色濃く反映されている。~中略~
今は保戸島と無垢島という二つの離島までの航路しかないが、かっては交通事情の悪い半島部から街中心部へ
の通学、通勤用の航路があった。 伊勢の生家の前は、その船着き場だったという。


ぼくは「海岸通」という歌は知らなかった。 津久見はセメントとミカンの町だという。 どんなとこかなと航空写真で
調べると、駅も港も学校も確認できた。 さらに大友公園。 中学生の時、海が見渡せるここでスケッチにいそしん
だという。

この写真を目にして、1999年8月4日に、彼がリリースした潤子さんとのC/W曲 【青い夏】 が思い出されるのです。
    あの日自転車で 通った道は遠く感じた
    古い校舎を 見下ろす丘で
    約束もなく 育てが恋が町を離れる
    ・・それだけのこと

    青い夏 風が近づく ミカンの白い花
    好きなのに 離ればなれを
    ずっと うらんであげる 

    島の向こうに月が出るまで ここでまちましょう
    もうこれ以上 話さないで
    想いあふれて 別れましょうと切り出すのは・・・
    ・・明日でもいい

    銀色に光る夜の海 小舟が波を曳く
    穏やかな入り江 いつまでも・・・
    揺れる 心のようで

    醒めてくれないの 夢はいつの日も

    青い夏 風が近づく ミカンの白い花
    好きなのに 離ればなれを
    ずっと うらんであげる

    ずっと みつめてあげる  

”古い校舎を見下ろす丘で”は、大友公園の丘のようですね。 潤子さんを初恋の転校生に見立てて、作詞をした
のでしょうか。 いずれにしても、抒情と叙景のバランスがいいというか、美術部で素描をした甲斐がありますね。

夜の散歩から帰り、TVのチャンネルを回していたら、BS朝日で、ばんばひろふみ・堀内孝雄・杉田二郎・高山厳・
因幡晃が出演している「熱唱!昭和フォーク8」という番組をやっていました。 「フォーク名曲ベスト40」という表題が
付いていました。 途中からなので選考方法は分からなかったけど、ハイファイセットのデビュー曲 「卒業写真」が
12位、赤い鳥の「翼をください」が11位にランクされていて、うれしかった。
  

そしてベストスリーの発表。 3位は 「なごり雪」(1975)、2位が 「いちご白書をもう一度」(1975)で、「なごり雪」 の
3位は意表をつかれましたよ。 ばんばひろふみ氏は伊勢正三の歌は風景が目に浮かぶと言っていました。
2位の 「いちご白書をもう一度」 は納得! 出演者の蘊蓄があってから、1位の曲が披瀝される直前に
ひょっとしたら、「22才の別れ」(1975)かな、なんて思ったんです。 結果は当っていました。
朝刊の「名言巡礼」で紹介されていた伊勢正三の曲が、1位と3位に入るなんて! 
  

ということで、今日の一曲は正やんが潤子さんのためにつくった 【緑の季節】 をブログにそえます。
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