2020年1月、新型コロナウイルス感染症が日本でもみられるようになり、ウイルス性肺炎でお亡くなりになる方が多くみられました。その後、ウイルス性肺炎の病態には、サイトカインストーム(分かりやすくいえば免疫の暴走のようなもの)が関係することがわかりました。
また、せっかく肺炎を乗り越えられたにしても、血栓症で命を落とした方も多くいらっしゃいました。
2020年後半には新型コロナウイルスによる肺炎も血栓症もスパイク蛋白が関与していることが判明しています。
そのスパイク蛋白を抗原として提示するために体内でスパイク蛋白をつくらせる遺伝子を体内に入れることになるワクチンに対しては、当初強い懸念を抱いていました。
が、2020年10月に載ったワクチンのmRNAが半月で代謝されるとの論文を元に厚生労働省がワクチンのmRNAの影響は半月までと説明したことを信用し、当院でもコロナワクチン接種を行なって来ました。
ところが、後にその説明を覆す論文がでてきました。
2020年10月の論文では、この新型コロナワクチンは、接種後、上腕の三角筋内にとどまり、全身への拡散はないとされていましたが、早期にリンパ管内に取り込まれ、血中に入ると全身の臓器に分布するという論文や、ワクチン接種をした人の血液内に9か月にわたってスパイク蛋白が認められる人がいるという論文が出てきています。
また、mRNA自体の分解される速度(寿命の長さ)は実は様々です。専門的な分野になりますが、コドン(リボソームというタンパク合成装置が解読する3塩基一組の組み合わせ)の調整によって分解される速度を変化させることができるため、分解されないような調整も可能になることが2020年に東北大の研究者がすでに発表しています。
スパイク蛋白が長期にわたり、体内に存在することはACE受容体への結合による高血圧のみならず、全身の血栓症による重篤な臓器障害などを引き起こすことが懸念されます。
こういった内容について、国はそれを否定するデータを示せていません。
ワクチン接種後の死亡報告はおよそ2000例に及びますが、それらについても関連性は不明としか述べていません。
国がきちんと安全性を示すことができない状況で、ワクチンを打ち続けることはデメリットが大きすぎると考えています。