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イエスの御肩の御傷への聖ベルナルドの信心の祈り

2022-09-05 14:10:47 | 日記
 ◆イエスの御肩(おんかた)の御傷(おんきず)への聖ベルナルドの信心の祈り

これはフランス・クレルヴォーの地、シトー会の修道院長であった聖ベルナルド(クレルヴォーのベルナルドゥス)が祈りの最中に、御受難の間にもっとも主が苦しまれた身体的痛みはどれであったかと、イエスに尋ねました。すると主は答えられました。

【読書】

(このイエスのみ言葉のなかにある罪の赦しの約束を黙想したのち次の祈り文にはいる)

『十字架をかついだために、私の肩には三つ指ほどの深さがあり、三本の骨がむきだしになるほどの傷ができた。これが他のすべての傷より、もっと大きい苦しみと痛みを私に与えたが、このことは人々には知られていない。しかし、あなたはこれをキリスト信者たちに知らせ、この傷の功徳を通して彼らが私に頼む恵みは、どのようなものでも聞き入れられるということを知っておきなさい。また私は、毎日私のこの傷への愛のために私に崇敬(すうけい)をささげる人すべての小罪を赦し、(告白された)大罪を忘れよう。また彼らが突然の死に見まわれることはなく、臨終(りんじゅう)の時には幸いなる乙女マリアの訪問を受けて、さらに恩恵とあわれみを獲得(かくとく)するであろう』




十 祈り文

まことに愛するイエス・キリスト、じつに柔和な神の子羊よ、哀れな罪人である私は、重い十字架をカルワリオ(処刑の地:ゴルゴタ)に運ばれるときに、あなたがお受けになった聖なる御傷(おんきず)を礼拝し崇敬(すうけい)いたします。そこには三本の聖なる骨があらわにされ、あなたは限りない痛みを忍ばなければなりませんでした。この御傷の功徳(くどく)によって、あわれみのうちに、わたしの大罪と小罪のすべてを赦し、臨終の時に私を助けて、どうかあなたの御国(みくに)に導いてくださるように懇願(こんがん)いたします。アーメン。




つづいて『アヴェ・マリアの祈り』を三回唱える。

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、今も、
死を迎える時も、お祈りください。アーメン。


 【祈りの解説】

聖ベルナルド(1090-1153年)は、教皇エウゲニウス3世(在位1145-1153年)に熱心に、この祈りと「アヴェ・マリアの祈り」を3回、私達の賛美される(贖い主である主イエスの肩の御傷に光栄を帰すために唱え、罪を心から悔やむすべての者に非常に大きな免償を懇願し、承認された。この祈りを行うたびに、三万の霊魂が煉獄から解放される。この祈りを痛悔の心をこめて祈ることにより小罪がゆるされ、罪の償いの祈りとしても大きな効果を得られる。

 教皇エウゲニウス3世は、第2回十字軍を呼びかけたローマ教皇。 イタリアのピサ近郊出身と見られ、シトー会のクレルヴォー修道院に入り、クレルヴォーの聖ベルナルドのもとで修行した。のちにローマ近郊のシトー会修道院の院長をへて、クレルヴォーの聖ベルナルドの影響力によって初のシトー会出身のローマ教皇となった。

******************************
この祈りは、アメリカ合衆国の、MA スプリングフィールド 
トマス・ダニエル・ベーベン司教により認可されています。

(Thomas Daniel Beaven(1851年3月1日ー1920年10月5日)は、マサチューセッツにあるスプリングフィールドのローマカトリック司教。(在任1892 ー1920年)。 彼ははマサチューセッツ州スプリングフィールドで生まれ、そこで初期教育を受けた。)




(以下英語原文)
◆Devotion of St. Bernard to the Shoulder Wound of Jesus:

It is related in the annals of Clairvaux that St. Bernard asked Our Lord which was His greatest unrecorded suffering and Our Lord answered: "I had on My Shoulder, while I bore My Cross on the Way of Sorrows, a grievous Wound, which was more painful than the others and which is not recorded by men. Honor this Wound with thy devotion and I will grant thee whatsoever thou dost ask through Its virtue and merit. And in regard to all those who shall venerate this Wound, I will remit to them all their venial sins and will no longer remember their mortal sins."

(Releases 30,000 souls each time it is prayed.)

O Loving Jesus, meek Lamb of God, I a miserable sinner, salute and worship the most Sacred Wound of Your Shoulder on which You bore Your heavy Cross,which so tore Your Flesh and laid bare Your Bones as to inflict on You an anguish greater than any other Wound of Your Most Blessed Body. I adore You, O Jesus most sorrowful; I praise and glorify You and give You thanks for this most sacred and painful Wound, beseeching You by the crushing burden of Your heavy Cross to be merciful to the souls in purgatory and to me, a sinner, to forgive me all my mortal and venial sins, and to lead me on towards Heaven along the Way of Your Cross. Amen.

(Pope Eugenius III, at the earnest request of St. Bernard, granted three thousand years Indulgence to all who with a contrite heart, recite the Lord's Prayer and the Hail Mary 3 times, in honor of the Wound on the Shoulder of Our Blessed Redeemer. )

Imprimatur: Thomas D. Beven, Bishop of Springfield, Ma. 

Thomas Daniel Beaven
From Wikipedia, the free encyclopedia

Thomas Daniel Beaven (March 1, 1851 – October 5, 1920) was the second Roman Catholic Bishop of Springfield in Massachusetts (1892–1920). 
Beaven was born in Springfield, Massachusetts, and received his early education there. After graduating from Holy Cross College at Worcester in 1870, he taught mathematics at Loyola College in Baltimore, Maryland for a year before studying theology at the Grand Seminary of Montreal in Quebec, Canada. Beaven was ordained to the priesthood on December 18, 1875. He then served as curate in Spencer until 1879, when he became its pastor. In 1888 he was made pastor of Holy Rosary Church at Holyoke.
On August 9, 1892, Beaven was appointed Bishop of Springfield by Pope Leo XIII.[2] He received his episcopal consecration on the following October 18 from Archbishop John Joseph Williams, with Bishops Denis Mary Bradley and John Stephen Michaud serving as co-consecrators, at St. Michael's Cathedral.[2] During his tenure, he opened Beaven-Kelly Home for aged men; an infants' home; hospitals in Worcester, Springfield, Montague, and Adams; orphanages at Holyoke, Worcester, and Leicester; a House of the Good Shepherd at Springfield; and homes for working girls in many places.[1] 
Beaven later died at age 69. 

―以上ー

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