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二十数年の時をかけて 「時をかける少女」

2006-07-18 20:23:38 | 映画感想
(2006年7月17日 ゴールド劇場 2006年 日 ヴィスタ SRD 98分)

大林宣彦監督作など、過去に何度も映像化されていてファンの多い筒井康隆原作のジュブナイル「時をかける少女」から着想を得て新たに生まれたオリジナルストーリー。

あるきっかけで、過去に遡ってやり直せる“タイムリープ”という能力を身につけたヒロインの淡い恋の行方と心の成長を描く。

監督は細田守。もともとは「ハウルの動く城」の監督だった人なのですが、諸事情により降板。(そんな彼の作品が、期せずして宮崎の息子の「ゲド戦記」と対決しようとは・・・。)

ちなみに製作会社はマッドハウスで、キャラデザインがエヴァの貞本義行なので、どうせオタク向けじゃない?と食わず嫌いする人もいるでしょうが・・・これは食わず嫌いしてほしくない1本。(実際、劇場はそれっぽい人ばっかりだったけど)

この夏は「ブレイブ・ストーリー」「ゲド戦記」「カーズ」とアニメ映画が多く公開されますが、話が分かりやすくて親しみやすい分、これらの作品の中ではこの作品が一番幅広く受け入れられるかもしれない。

筒井の原作が良いのはもちろん、現代向けの脚色も上手いので、アニメファンでなくとも、世代を超えて楽しめる、よく出来た作品に仕上がってます。原作へのリスペクトもありなので、大林版しか認めないよって人でも大丈夫だと思う。

ただし、いま現在全国で6館しか上映されてないので、皆に公開されていることすら知られぬままDVD化されてしまうかもな。

タイムトラベルものの命である伏線の張り方が上手いし、小道具の使い方も風景の切り取り方も巧み。こういうのが印象に残らないと話が分からなくなるから、これは大事。

風景や小道具を反復して見せられるというのも、アニメの良さでありますが、この作品では何と言ってもドタバタの面白さ。主人公の真琴がタイムリープの能力を使って、手当たり次第に過去をリセットしまくるテンポの良さとバカバカしさはアニメならでは。その一方で、どこかで他の誰かが傷つくという代償がリアルに見えてきます。

自分は何のために生きていくか、未来を創造するか?というメッセージは嫌味なく伝わると思います。

主人公らのキャラクターは、今時の高校生とかけ離れた?健康的で爽やかなものなので、今高校生の人は親しみを持って、昔高校生だった人は懐かしさを感じて観られるかもしれません。

千葉フィルムコミッション等の協力を得てリサーチしてるだけあって、坂の多い駅前などの背景がキレイでどこか懐かしい雰囲気。雑誌などの小道具もきちんと細かく描いてあって仕事の丁寧さを感じます。CGIを駆使したタイムリープのカットはセルアニメとは異質ですが、その異質感が良い効果でワクワクします。

音響設計も細かくて、奥で話している人の声がちゃんと後ろから聞こえてくるのでちょっとビビった。

クライマックスは大きな感動が襲ってくるようなものでなくて、前を向いて歩いていこうとほんのりとした希望を感じる事ができます。

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