事例紹介コラムです。
昨日の山陽新聞に「J1、15年から前後期制」というタイトルで、2ステージ制などポストシーズン制の導入についての記事が出ました。まあ、この時期にはどこにでも出るだろと思って読んでいました。山陽新聞さんは図解入りで、このテーマについて関心が高い事がわかりました。以下がその要約。
※今年7月の反対運動の様子
Jリーグが2015年シーズンからJ1の前後期制と、各期優勝クラブや年間最多勝ち点のクラブなどが年間優勝を争うポストシーズン方式を導入することが確実な事が10日複数の関係者の話で判明。昨日のJ1、J2合同実行委員会で意見をまとめられ、17日の理事会で決定する方針。
ポストシーズンはまず前期優勝-後期2位、後期優勝-前期2位で実施。勝者が対戦した後に年間最多勝ち点クラブでのチャンピオンシップ(仮称)を実施。
そして今朝の山陽新聞では、「J1『2ステージ制』復活へ 実行委変更方針」というタイトルで、J1J2合同実行委員会での決定内容が報じられました。以下がその要約。
Jリーグは、J1、J2合同実行委員会でポストシーズン制を実施する方針を固め、17日の理事会で正式決定。年間最多勝ち点のクラブがシードされ、年間優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)に出場。CS進出クラブを決めるスーパーステージ(SS)については、上記のとおり。J2へは年間勝ち点の下位3クラブが降格。
この制度では必ず年間王者を決める試合がある仕組みで、以前のCS(前後期とも優勝すれば実施されず)とは異なる。対象クラブの重複が多い場合を想定し、年間勝ち点3位クラブの繰り上げを求める案も出たとか。「この変更で約10億円の増益が見込まれ、増える前提がない改革はしないと大東チェアマン」のコメント。
今まで慎重論が多かった中、流れが変わったのが、8月下旬に各クラブの事業担当者を集めた会議だとか。リーグ側は現行方式を維持した場合の収入減の具体額を提示。'14年の収入は協賛金が約10億円、TV放送権が約3億円減少し、各クラブへの分配金がJ1は4,000万~5,000万円、J2で2,000万~3,000万円減額という試算だったとか。観客数や関心度等の数字も今後の現象傾向を暗示。
新制度は見せ場が多く、注目を集める機会を増やし、新規のスポンサーや放送権契約の呼び水にする狙いがあり、某民放は「大歓迎。そうしないと我が局では放送できない。アプローチしてきたので、放送権獲得を前向きに考える」と変更を高く評価したとか。
一方で、「昨シーズンのJ2プレーオフでも新スポンサーが取れるという話だったが、獲れていないので心配」と効果に懐疑的なJクラブ(J1新潟)社長の声もあるとしています。
今日のYAHOOトップニュース(隣は代表工藤選手結婚のニュース、おめでとうございます)に出ていましたね。なお、この制度を実施する場合はポストシーズン(PS)制は12月に実施され、前後期やPSの名称には命名権を公募。増収分は育成年代の強化や優勝賞金の増加など、リーグの強化を図るとしています。
各ステージの1位、2位チームが重複した場合などにSSやCSのやり方、ACL出場権等の詳細は今後も検討を続けていくそうです。分配金については維持することにとどめ、収入が増加した分を分配金にまわさずに、メディアへの露出や、選手の育成に使い、Jリーグそのものの価値を高めていきたいとしています。サポーター側から反発を浴びていることについては、「ここ数年、Jリーグの観客数が減っている中、今、手を打たなければならないことを各実行委員に理解してもらった」と説明。
上の記事の中でいきなり大きな問題が見えます。「某民放は大歓迎。そうしないと我が局では放送できない。アプローチしてきたので、放送権獲得を前向きに考える」と。分配金ありきの発想で、Jリーグ側のスカパーへのアプローチが限界に達し、地上波に矛先を変えたが、CSやればOKと言われて、ファン・サポーター不在の暴挙に走った。そんな軽い小手先の手段は長続きせず、視聴率を理由に何年かしたらすぐに打ち切られた。抜本的な解決にならず、1シーズン制よりも悪化したというシュミレーションを想像します。数年前にスカパー向けの「イレブンミリオン」運動がありましたが、チーム数を増やすだけであの頃に何も改善できていないから、こうなったと思います。
今日考えていたのは、今回の2シーズン制は商売に例えると、レイ変(レイアウト変更)かなと。来店客が減ってきて、知名度も低くなってきたから、何度もレイ変したがるが、商品の付加価値が上がっていないから、来るのは一見さんばかりでリピーターにならない。これと同じ話かなと思います。いくら見てくれをいじっても、ちょっと棚をカッコよく見せても、コンテンツや商品の魅力が増さない限りは一緒。Jリーグで言うと、個々のチームであり、個々の選手がコンテンツ・商品であると思います。それを店側(リーグ側)が店舗のそのものの魅力を増せばいいと思っているが、そうではないと。
例えば、J1のC大阪戦ブーム、J2のG大阪ブーム、これってJリーグの魅力が増したから券が売り切れになったのではなく、選手と所属チームの付加価値が高くなったからです。そこではないでしょうか。明日からJ1サポーターの動きが始まるのではないかと思っています。今回17日に悲願が達成できなくてもまだ日にちはあります。最終期限は来年の7月だと思います。そこでひっくり返ってもいいのです。 ・・・続く
Jリーグ2ステージ制に反対する有志の会に参加しています。以下告知させていただきます。
Jリーグ2ステージ制反対のネット署名運動をしています。 署名頂ける方はこちら http://chn.ge/19GuiOw 運動のお手伝いをして頂ける方はこちら http://bit.ly/151YPAG をご覧下さい。
◆署名運動の進捗状況◆
本日までに、ご賛同頂いた方が、1000人を超えました!
徐々にではありますが、2ステージ制について取り上げるメディアが増えておりますので、引き続き、署名運動を取り上げて頂けるように、働きかけていきます。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係)④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130818
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130712
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130711
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130710
Jリーグ組織問題関連 (その他)⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130824
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130704
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130518
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130125
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121228
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121217
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121216
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121215
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121214
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121108
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120730
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